満州で体験した戦時中の不思議な出来事

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本家のお爺様が話してくれた戦時中の不思議な話です。
子供の頃に聞いた話でだいぶおぼろげで、何時ごろや詳しい場所等の時代考証に関しては全く定かではありません。

お爺様はお家の事情もあり志願して軍隊に入り士官学校を卒業後、いくつかの戦場を渡り歩いたとの事です。

この話は、満州の国境線にある1つの小さな村を警備を任され指揮官として配属されたときの話。
国境線といえど、小さい小競り合いすら起きない程の比較的に穏やかな場所だったそうです。

ある日起きた事件

その日も特に変化は無く平穏無事に一日が終わり、床について寝ようとした時、当直の警備していた兵士の一人が慌てふためき、血相を変えて報告に飛び込んできたのでした。
その兵士の報告は「国境線の遠方に不穏な光が多数見える」と。

急いで身なりを整え、観測所に行くまでもない場所で既に多数の光が見えたのでした。

お爺様は「ついに敵が攻めてきた」と思いながら、ユラユラとゆっくり近づいでくる光を眺め戦力差に愕然としたのでした。

玉砕覚悟

下士官たちを集めて作戦を練るのですが、見えているだけでも光の数は100を超え、こちらの戦力は歩兵や火砲を含めて半分以下で全く歯が立つとは思えない。
だとすると玉砕覚悟で少しでも戦力を減らす為にどうするかを議論し、素早く準備を整えるのでした。

ガタガタと音を立てながらユラユラと光の群れは近づいてきます。
確実に数を減らすためギリギリまで引き寄せるために、「あともう少し、あともう少し」と思いながら全員が塹壕の息を潜めます。

敵兵の大群が攻撃の射程範囲に入り込んだ瞬間の出来事でした。
こともあろうか敵の大群は、目の前で向きを変えて横に移動しだしたのでした。

千載一遇のチャンス

これは千載一遇のチャンスと攻撃を仕掛けようと「よし今だ!」号令をかけようとその時、敵の大群はふっと消えてしまったのでした。

全くなにが起きたのか、そこにいた全員が解りませんでした。
偵察に出した兵隊からも要領を得ない報告しかなく、緊張し舞台を展開した状態のままで朝を迎えました。

しばらくして状況を把握する為に、お爺様は自ら数名の部下を引き連れて馬に乗って偵察に行ったのですが・・・・

不思議な出来事

本来であれば、足跡などの痕跡が必ず残る筈であれだけの規模であるならば尚更なのですが、全くなにも痕跡が見つからず、なにが起きたかすら全く解らず終いで困ってしまったそうです。

その後、多少の小競り合いはあったものの、これだけの規模の事はなかったのですが、しばらくして、お爺様は運悪く負傷してしまったのと切欠に内地に送還され、戦地に戻る事なく終戦を迎えたとの事です。

夏がくると思い出します

夏がくると子供の頃に聞いた、この話を思い出します。

お爺様の負傷とは胸に銃弾を受けてしまったのですが、胸に入れていた真鍮?でできた観音様の像が弾を逸らしたので致命傷にならなかったそうです。

お爺様がお亡くなりになった後にお婆様が話してくださった話なのですが、ひしゃげた観音様の像を見せてもらいながら、この像がなければ心臓を直撃して即死だったと語る顔が今でも忘れられません。


Writing by サバミリ管理人

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