考察!流速チューニングってなに?

■ スポンサードリンク


流速チューニングってメジャーなチューニング方法の一つです。

ただし、いろいろな方と話していると実際なんなの?といわれる事が多いので、昔からの馴染みのチューナーやメーカー関係者、ショップ関連の方から聞いた話などを元に自分の見解も含めて解説します。

流速チューンという言葉を聞き始めたのが2008年ぐらいだったと思います。

2007年に施行された1Jの法規制が浸透し、有料サバイバルゲームフィールドが年々増加して、それに伴いゲーム人口が増えていった時期でした。

それ以前よりも流速チューンは存在するという説もありますが、法規制がないパワー重視の時代において、あまり意味の無いチューンであると考えておりますので、似ていて非なるものなのでは?と考えています。

その頃、海外製品が市場にでまわりはじめ、今まで高価だったメタルフレームのトイガンが、国内メーカーのトイガンより安価で売り出されるようになってきて、メカボの信頼性の問題もあるのですが、国内にはないラインナップの魅力にも後押しされて、海外製品が国内製品よりも売れるのようになっていくのでした。

そして、インポーターや取り扱いの問屋などを悩ませていたのが法規制。

輸入したそのままの状態だと個体差はあるものの、ほとんどのトイガンが法規制オーバー。
国内むけデチューンを依頼して輸入しても、書類上は法定内となっているのですが、実際計測してみると初速がオーバーしていたり、動くけれど実質射撃不可能な状態で送られてくるケースが多発しました。

規模の大きい販売業者は調整できるチューナーを雇って独自に調整した状態で販売しますが、そうでない中規模以下の販売業者は修理や調整にコストがかかってしまうので、割にあわないという事がしばしばあったと聞いております。

施されていたデチューン方法

そんな状況で、手軽で安く済ませる為に実際に施されていた代表的なデチューンの内容を紹介します。

シリンダーの加工する

シリンダーに穴を空け容量を少なくする事によりパワーを下げる方法

ひどい場合は全く分解せずにフレームごとシリンダーを貫通する箇所にドリルで穴を開けた個体もあり、メカボ内部が切りクズだらけで最悪の状態でした。
それに加え、なにも考えず適当な箇所に穴をあけてしまっているのでパワーが下がりすぎ、ギリギリ弾がでるだけの状態というトイガンもありました。

ノズルの加工する

ノズルの先端をカット、もしくはノズルの中間位置に穴を開けてエアロスさせて初速を落とす方法です。
必要以上に加工してしまうとパワーロスの為に発射すらしなくなります。

日本への輸出を考慮してパーツ単位で既にノズルの中間に穴が開けられている物はまだマシなのですが、先端をカットどころかノズルそのものを自体を取り除いて、強引に初速を落とすという悪質な加工がされたトイガンもありました。

バレルの加工

バレルを短くカットする事によってパワーロスさせる方法。

シリンダー容量に関係なくバレルを極端に短くカットする事によって、バレル内での弾の加速させないようにして初速を落とします。
メカボックスに影響を与えず、機種によって程度がありますが最低限の分解で初速を落とす事ができる効果的な方法です。

そして、このバレルを短くする方法には思いもよらない効果があり、いち早く気がついたチューナが流速チューンとして発展させていくようになったのでした。

どうしてバレルを短くすると初速が落ちるか

シリンダーの容量とバレルの長さは密接な関係にあります。

マルイ製のノーマルの設定を例にしますが、バレル長に対してのシリンダー容量は以下のようなバランスが最適と考えられています。

M14系 インナー約440mm /フルシリンダー 容量約 27,000mm3
M4系 インナー約364mm / スリット先端部 容量約 17,000mm3
MP5k系 インナー約141mm / スリット中央部 容量約 11,000mm3

バレルが長ければ初速が上がるという訳ではなく、シリンダー容量に対してバレルが長い場合、バレルでの内部圧力が足りなくなり、バレル内部で失速してしまいます。

その反対でシリンダー容量に対してバレルが短ければ、バレル内部で弾を十分に加速させる事ができずに初速が上がらないという事になります。

流速チューンの理屈とは?

まず「図A」が通常の状態です、シリンダー容量に対して十分なバレルが適正な長さなので、バレル内で十分に加速され弾が発射されます。
仮に通常ではHOPをかけると、HOPの効果によって弾が回転して揚力が発生するので飛距離がのびるのと弾道が安定するのですが、HOPが抵抗になりますので初速は落ちます。

次に「図B」では、シリンダー容量に対してバレルが短すぎるので、弾が加速する事できず充分に初速はでません。

最後に「図C」で、これがいわゆる流速チューンの状態です。

まず認識して頂きたいのは、「図C」の状態で「図A」と同じ長さのバレルを使うと初速がオーバーします。
また、初速オーバーのメカボの設定をバレルを短くする事でパワーロスさせて減速させるということですがそれはあくまでHOP無しの状態と覚えてください。

ですので「図C」のように、バレルに対して容量の大きいピストンと強いバネのパワーで弾を打ち出す事によって、HOPの効果により短いバレルでも充分加速されるために、「図A」と同じ長さのバレルを使うのと同じような初速になります。

つまりは、HOP無しの状態では初速オーバーしていなくても、HOPをかけてしまうとオーバーとなり、それが脱法チューンと呼ばれる理由であります。

HOP無しの状態から適正HOPで平均で5m/sぐらい、下手すると10m/sも初速が上がることもあり、たとえばHOP無し状態で95m/sと法定内であっても、HOPをかける事によって最100m/sになるという理屈です。

弾の重量が重いほうが相性が良いのは重い方が直心力が増しますので、弾の浮き上がりが軽減され重い方が物理的に安定するからです。

また、流速チューンの副作用として、本来であればバレル内で消費されるエアが、余ったままの状態で排出されるので発射音が上がり「パパパ」と独特な音がします。

注意すべき点

まず流速チューンとされているトイガンを購入する際に気をつけるべき点は、初速の計測が適正HOPの状態で計測されているかという点です。

だからといって全ての流速チューンが違法という事ではありません。

専門のショップ様や信頼性のあるチューナー様であれば特性を熟知しており、十分な安全性の考慮と独自のノウハウでパワーを逃がして弾道を安定させる工夫が施されていたり、適正HOPの状態で初速を計測していますので問題はありません。

むしろ、オークションや個人売買などで購入するべきは十分注意が必要といえます。


ライター サバミリマップ管理人 さまざまな諸説もありますので異論は認めます。

■ スポンサードリンク