自衛官は、なぜ人のために真剣になれるのか?

自衛官は、なぜ人のために真剣になれるのか?という疑問を、元航空自衛官の私が体験を交えて解説していきます。

自衛官という仕事

航空自衛隊に航空救難隊という、人命救助のプロ集団があります。そこでの合言葉は「That Others May Live(他を生かすために)」です。

彼らは、警察や消防などが行けないほどの悪天候でも出動するため「救難最後の砦」とも言われています。
もちろん出動する隊員も、大変危険な状態になるため、普段から非常に厳しい訓練をしています。

なぜ、自分の命も省みず、人のためにできるのでしょうか?
その理由を知ると、自衛官の仕事の本質がわかると思います。

教育隊での訓練

自衛隊の入隊する際は、自衛官候補生、幹部候補生、航空学生など、色々な立場があり、それぞれ期間は違いますが、全員 教育隊という自衛隊の中の教育機関に入校します。

自衛隊に入るまで自分中心の生活をしてた者が、その教育隊の訓練で大きく価値観が変わり、いつの間にか他人の事を考えるようになります。

連帯責任

その価値観を変えるのが「連帯責任」ではないでしょうか?
例えば10人ほどで編成される班(分隊)で、誰かがミスをすると、その班全員が腕立て伏せなどのペナルティを受けます。

最初は「なぜ人のミスでペナルティを受けなければんらないのか?」と思いますが、それが次第に全員でミスなしで終わらせるために、どうしたらいいかと考えるようになり、最終的には自分よりも他人のことを考えるようになります。

自分勝手が許されない世界

航空自衛隊の対領空侵犯措置行動(いわゆるスクランブル発進)は、発進命令から5分以内で戦闘機を離陸させますが、それはパイロット、整備員、管制官など、それぞれが自分の決められた任務を粛々とこなした結果です。
誰か一人でも勝手なことをすると、すべてが駄目になってしまいます。

災害派遣現場でも被災者のためにと考え、究極的には航空救難隊の「他を生かすために」につながると私は考えます。

つまり自衛隊はすばらしい教育機関なのです。


ヒグシマ
はじめましてヒグシマです。
元航空自衛官で、現在は陸上自衛隊予備自衛官。

※画像はイメージです。

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