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各国の『呪いの人形』に対する比較と考察

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私情で人形に関して調べた際、持ち主に何かしらの影響を与える所謂『いわくつきの人形』に興味を持った。
伝わるいわくを『呪い』と銘打つならいくつか思い浮かぶが、それらにはどのような共通点や類似点、相違点が存在するのか。
またそこから見えてくる観点とは何か。
筆を執り、浅層にまとめた紙面を広げる。

目次

世界各地のいわくつき人形たち

いわゆる『呪いの人形』と呼ばれるものは、我が国日本のみならず、世界各地に存在する。
しかし、この人形に宿る『呪い』や『いわく』は一概に万国共通と括るには勿体ないほどの、各国で培われた宗教観に則った特色が見られる。

映画や創作物の題材にも起用されることが多いため、『持ち主に何らかの影響を与える人形』という存在自体の知名度は中々高い。国内に伝わる話だけでも髪が延々伸び続ける日本人形や電話をかけながら自宅に近付いてくる都市伝説のメリーさん、呪具としての藁人形やひとりかくれんぼのぬいぐるみなど種類がある。
創作物のモデルになったという点だと、海外にも有名な人形は点在する。アナベル人形、といえば知っている人も多いだろう。2013年から死霊館シリーズとして幾度と映画化されてきたいわくつきの人形で、今なおアメリカのオカルト研究家であるウォーレン夫妻が管理する博物館に厳重に保管されている。

メキシコのソチミルコにある通称人形島も何度か番組で取り上げられた事があるので知る人は多そうだ。サンタナという男性が運河で溺死した少女への鎮魂を目的として人形を集め吊るし始めたのが起源らしく、観光地として絶えず人が訪れるその島は今も変わらず50年もの月日をかけて集められたおびただしい量の人形が野晒しのまま吊るされ異様な雰囲気を醸している。

藁人形のようなまじないに利用する人形という括りではブードゥー人形などがある。他者を呪う黒魔術に用いるともあるが、元は針を刺すことで願いが叶うタイ由来の願掛け人形である。

各国の人形に見られる類似点

そもそも人形とは古来よりその形状から『生者の身代わり』あるいは『魂を入れる器』の役割を果たす目的で用いられてきた。そのためか、先述した人形たちにもそのような『何かが宿る』といった性質を表した逸話が多く見られる。その逸話を各自整理していくと、いわくつきの人形に宿る存在には種類があり、類似点と相違点がわかる。

1つは『死者の魂』。髪が伸びる日本人形には菊子という女の子の霊が宿り、アナベル人形は元々ラガディ・アンというキャラクター人形にアナベルという名の少女の霊が憑依したものといわれている。

もう1つは、『人形そのものの自我』。バックボーンが無いタイプの都市伝説におけるメリーさん人形は本人(人と呼んでいいか怪しいが…)の意志で持ち主へ架電し接近している。
人形に宿るものとして『他者が込める呪いやまじないの念』もある。藁人形やブードゥー人形などがこのカテゴリーだろう。

いわくつき人形が浸透する地域とし難い地域

髪が伸びる人形やアナベル人形のような、死者の魂が宿る無機物の存在に対して日本ではそんなに違和感を抱かないが、「死者の魂は神の御許に還る」と説いているキリスト教が浸透する地域では『死者の魂が宿る人形』はかなり異端な存在で、周囲からの見解も辛辣な印象がある。この辺りも結構興味深いので、機会があれば別紙で掘り下げようと思う。

メリーさんの人形のような無機物に人格が生まれ自我が宿る話は付喪神の概念が根付く日本で多く見られる傾向がある。一方で念が込められた呪具としての人形は魔術やそれに基づく儀式や文化が根付いた地域なら広く見られるようだ。

こうして纏めるに、いわくつきの人形は各地の宗教観の影響を受け、彷徨う魂や動く無機物という事象に寛大なほど浸透する傾向があるが、国内外問わず創作物…特にホラージャンルの作品の題材に多く取り上げられている事からも、『何かを宿し生者に危害や悪影響を与える人形』は人々に奇怪な印象を与え恐怖や忌避の対象であると読み取れる。
世界各国にはこの紙面で紹介しきれなかったいわくつき人形や、前述したカテゴリーに分類が難しい類の人形も存在するので、他にどのような人形があるか、その人形が宿すのは何か、そういった視点からもぜひ調べてみてほしい。

幼少期は人形より動物やキャラクター型のぬいぐるみが好きだった

※画像はイメージです。

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