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「ゴールデンカムイ」でも語られる日露戦争の203高地とは?

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2018年春、アニメ化された「ゴールデンカムイ」で主人公の「不死身の杉元」や、敵キャラクターである鶴見中尉らが戦ったという日露戦争の激戦「203高地」について解説します。

目次

日露戦争とは

日露戦争とは大日本帝国とロシア帝国が、朝鮮半島、満洲南部と日本海を主な戦場として行われた戦争です。
最終的にはアメリカの仲介の下で終戦の交渉が行われ、1905年9月にポーツマス条約が締結されたことで講和となります。

講和の内容は南樺太が日本の領土となり、ロシアの租借地があった満州については替わって日本が租借権を得るなど、日本の勝利で終わりました。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」でもお馴染みですね。

(C) 野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

203高地とは

まず、203高地(にひゃくさんこうち)は、中国北東部の遼東半島南端に位置する旅順(現在の大連市旅順口区)にある丘陵のことです。日露戦争時、ロシア海軍の基地が旅順港にあり、これを巡って日露が争奪戦を繰り広げた激戦の舞台の丘で、海抜203メートルであることからこの名称が付けられました。

日露戦争において、日本にとって旅順の攻略は必要不可欠となり、日本陸軍は第3軍を編成してロシアの旅順要塞および旅順艦隊を攻撃しました。
203高地は、元々はロシアの旅順要塞防衛線の角を担う筈でしたが、予算の削減などによって防衛線が縮小された際にそこから外れて前進の単なる陣地として運用されていました。

By 日本語: 海軍軍令部English: Imperial Japanese Navy General Staff [Public domain], via Wikimedia Commons

日本側も初めはこの203高地を重要視していませんでしたが、海軍側からの要求もあり最終的には攻略するための激戦を行う事になります。但し最近の研究では、戦術的にもここを奪取したことが旅順攻略および旅順艦隊への勝利につながったわけではないとも言われており、戦略的な重要性については疑問視されています。

映画やドラマでは、203高地を奪取し、この丘から両巡行のロシア極東艦隊を砲撃、壊滅させたことが海軍のによるロシアバルチツク艦隊との日本海開戦の勝利につながったとする描き方が多いのですが・・・。

(C) 野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

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