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巨匠・大友克洋氏が描く、超大作「AKIRA」とその予言

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皆さんこんにちは今回御紹介したい漫画作品は、あの日本アニメを代表しジャパニメーションを世に知らしめた日本アニメの超大作と題され、原作においてもその表現は大げさでは無い程の圧倒的なスケールで描かれ、あの手塚治虫先生もライバル視したと言われている大友克洋氏の代表作品「AKIRA」を紹介したいと思います。

さて今回紹介する「AKIRA」は、1983年から1990年までに週刊ヤングマガジンで連載された作品で、近未来の日本を舞台にしたサイバーパンク作品。
不良と軍事、超能力バトルとSFジャンルを盛り込んだ多様的な作品でもありました。

この作品の感想に挙げられる事は、まず現実的な世界観。
なにせこの作品を見て、ああ近未来都市はこうなんだと思える程に描かれた近未来の日本の姿が印象的です。
それまでに見たキラキラ未来の姿ではなく、排気ガスの匂いやドブの下水溝の水の匂いなどが感じられる現実感のある風景は、今もなおも類似するものを見た事はありません。

この作品の見どころは大きな運命と戦いに巻き込まれていくジュブナイルな要素で、当時見ていた筆者は主人公の金田正太郎の活躍に夢中になって読んでいたものです。
圧倒的な超能力を持つ島鉄雄に果敢に挑む姿や、例え憎む敵であってもかつての仲間を憎み切れない姿、不良ながらもどこか憧れる、武骨なカッコ良さを持つ主人公で筆者は共感性を持っていました。

(C) AKIRA 大友克洋 講談社

圧倒的な画力で描かれた、文明社会の英知を結集したビル群が超能力の発動によって破壊され、消滅し、崩壊の様がありありと描かれている部分に、この作品の大きな見所があります。
いままでなかった緻密な表現を、大友克洋氏は見事にそれを表現し物語の最大の見所として描いている事にこの作品の見所があり、レーザー砲や、衛星機動兵器なども登場し、フライングプラットフォームなどミリタリー心をくすぐってくれる様々な兵器が登場し、今も色あせない興奮を魅せてくれる代物です。

そして一番の驚きは、2020年の東京オリンピックと、作品内の一コマ内のバックの新聞記事に「WHO、伝染病対策を非難」と現在のウイルスの蔓延を予言したような描写があった事でしょう。
物語の舞台は、第3次世界大戦で荒廃し復興しつつある架空都市「ネオ東京」となり、演出のためとはいえ、これだけ偶然が重なると予言ではないのか?と考えてしまうほどです。

私の大好きなこの作品は後にアニメ映画としても公開され、どちらかと言えばアニメで知った人が多いと思われますが、原作もアニメに劣らない作品として楽しめる内容になっていますので、これを機会に読んでみてはいかがでしょうか?

監督:大友克洋
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いば・よしあきと申します。
SF作品でも超能力を使うバトル物も好きで、ロボットモノとは違う角度から楽しめる、人間の進化した力に思わず見惚れていた時期もあります。
オカルトやUFOに超能力、スプーン曲げなどを真剣に挑戦した、あの頃はもう黒歴史にしたいですね。

(C) AKIRA 大友克洋 講談社

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