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MARVEL×マッドハウスがタッグを組んだ「アイアンマン(2010年版アニメ)」

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アメリカンコミック界の双璧「MARVEL」が満を持して送り込んだ映画「アイアンマン」が2008年に公開されて以来、
このタイトルの存在感は「アベンジャーズ」等の大ヒットシリーズへ繋がる「マーベル・キネティック・ユニバース(MCU)」体系への足掛かりとして、21世紀の世界へスーパーヒーローの物語が再び大きく拓かれるにつれて再びその名を広く印象付けるものとなりました。

こうした大きな物語性を持つ「アイアンマン」という一連の世界観にあって、本作は2010年にオリジナルアニメーション企画として制作されました。

アニメーションというエンターテインメントの表現技術における交流のみならず、物語の舞台として、或いは異なる精神性を通じた「共闘」という姿で描き出される物語から、21世紀の日米関係という現実にまで思いを馳せてしまう事請け合い(!)の熱い作品をお楽しみ下さい。

目次

実写映画のCGには負けない!洗練されたアニメーションスタイルの「アイアンマン」

本作は2010年、「MARVEL」が制作した漫画作品を日本のアニメーション制作会社「マッドハウス」がアニメ化を行う「マーベルアニメ(MARVEL Anime)」プロジェクトという企画によって生み出された作品です。
正統派から芸術性の高い作品まで、多様な作品を高いクオリティに裏打ちされたアニメーション表現によって送り出して来た「マッドハウス」が、アメコミ界における存在感を持ちながら実写映画として新たな映像体験を提案する事で大きな話題を得ていた「アイアンマン」とタッグを組むという事で、その期待感は相当に大きなものとなりました。

まず目を引くのがアイアンマンというキャラクター…即ちメカニックを軸とするアニメーション表現部分であり、メカデザインとして抜擢されたのが、若手ながら既に長編映画作品で監督も勤めていた「小池健」氏。
小池氏の持ち味である、生命力に溢れ蠱惑的な雰囲気すらまとう有機的に躍動する「メカニズム」は、言葉の上では矛盾だらけの複雑怪奇なものですが、一見すればダイナミズム溢れるアニメーションに納得してしまう事間違い無し。
意思を持つように縦横無尽の動きを見せ、無機的な輝きを放ちながらも有機的なアクションを次々に魅せるアイアンマン。

対するのは黄道十二星座に対応する異形の怪物メカを送り込む謎の敵「ゾディアック」、もう一人のアイアンマン「ディオ」、そして日本の鎧武者を思わせる「ラモン・ゼロ(羅門・零)」…いずれ劣らぬ魅力的なヴィランズが圧倒的な存在感で以て暴れ回る、映画とは違った次元で展開されるスリリングな戦いを感じて頂けます。

意地と誇りがしのぎを削る!日米エンターテイメントのぶつかり合いが生み出す物語

本作が語られる物語の系譜は、2008年に実写映画として新たなスタートを切った映画「アイアンマン」シリーズの系譜…後年「MCU」として紡がれていく事になる物語体系の「有り得たかもしれない1エピソード」という形で語られるものとなっています。
世界に革新的エネルギー革命をもたらし、その安定供給によって争乱を収める先導者たらんとする「スターク・インダストリー」社長トニー・スターク。

その礎の地として選んだ日本は、かつての大戦時代…即ち彼の父の代には敵対関係にありました。
また、最新鋭技術を兵器という形でも供給していた「スターク・インダストリー」という存在は、専守防衛を旨とする国へ姿を変えた日本にあって、防衛のパートナーシップという側面からも、友好的な中にも課題を無数に抱えた関係性だったのです。

これは、現実においても日米関係が政治・軍事の上で抱える奇妙とも言える関係性を浮き彫りにしたものと言え、本作はアメリカン・コミックスが取り組んで来た「現実問題に直面するヒーロー像」というテーマ性を「アイアンマン=トニー・スターク」というヒーローであり、巨大企業人でもある一個人という目を通して描こうとした物語だったと言えるでしょう。
その不定形の緊張感が漂う軍事的、或いは政治的バランスの中で「アイアンマン=トニー・スターク」という存在が、或いは日本人の科学者が、軍人(自衛隊員)が何を思い、何を目指して戦うのかという「新たな時代の日米パートナーシップ」とも言える関係性を、時に現実社会との衝突も含む熾烈な戦いを通して模索していく物語が、本作の持つもう一つの醍醐味であると言えます。

それを象徴し、一つの到達点として物語の終盤にトニー・スタークが得る「アメリカ人としての矜恃」…日本の「サムライ魂」と真っ向からぶつかり合う「答え」を是非見逃さないで下さい。

最後に

現在この作品は、各種動画配信サービスでも配信されている他、後継作とも言える2013年制作の長編「アイアンマン:ライズ・オブ・テクノヴォア」も配信されています。

物語上、直接の繋がりがあるというものではありませんが、いずれも劣らぬクオリティの作品ですので興味が更に湧いた方は是非合わせてご覧下さい!

出演:藤原 啓治, 出演:岡 寛恵, 出演:本田 貴子, 監督:佐藤雄三
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アイアンマン ANIMATED IRON MAN (C) 2010, 2011 Superhero Anime Partners. All Rights Reserved.

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