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度重なる怪異の数々・・・その正体は?

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結婚を約束し同棲を始めて三年。
結婚式の為の資金も貯まり、式場とドレスを決めて、共通の上司に式の進行をしてもうことも決まっていた。
幸せの絶頂に居ると思われる私ですが・・・。

目次

彼と暮らすようになって

私たちが住むアパート、元々は私が一人暮らしをしていた頃から住んでいました。
でも引っ越した当初から、ある小さな物音が気になっていたのです。

コトン・・・コトン・・・
小さな箱がすぐそこで倒れるような微かなもの、誰かが足を引きずって歩くような物音、あちこちから聞こえるラップ音・・・・。
今思えば色々ありましたが、忙しい日々ではあまり深く考えることはありませんでした。

彼が引っ越してきたのはその一年後で、とても霊感の強い人。
それからというもの、数々の怪奇現象が明らかに増えていったのです。

今まで音だけだったのが、台車で運ばれているかのようにすーっと移動する女、胸から上だけのナース、ボロボロになった服を着て足を引きずりながら歩くホームレスのような見た目の男。
姿がはっきりみえるようにまで・・・。

3年経って

三年ほど経った頃、私たちには試練が起きました。
きっかけはほんの些細な事だったのですが、彼を信じることが出来なくなった事で深く傷つけてしまいます。

その後から、彼の言動がおかしくなっていき、帰りは遅くなり、ご飯も家で食べなくなりました。
体にはキスマークのようなアザが複数ついており、当然私は浮気を疑ったのです。
でも、どう切り出すが迷っているうちに、私は精神を蝕んでいき精神科を受診するようになりました。

でも良くなるどころか、私の体も状況も悪化していき、薬の影響もあるんのでしょう。
夜中に無意識に外を徘徊したり、過呼吸を起こし、すぐに死にたいと思うようにまでに。
ああ・・・もう全てが上手く行かない・・・そんな毎日を鬱々と過ごしていた。

怪異の果に

眠れない夜を過ごすある日、部屋が明らかに異様な空気に包まれた。
部屋の中心の竜巻のような渦が起こり、複数の話し声がノイズのよう響いている。

横で眠っている彼はなされているようで、悲鳴のような、うめき声が聞こえてきた。
目を凝らすと、彼の体の上に何かが覆いかぶさり、白い二本の腕が首を絞めていたのです。

「やめて!」と叫ぶと、その腕が誰のものなのか浮き上がってきた・・・。
首を絞めていたのは・・・私だったのです。

どこからどこまでが夢だったかは解りません。
でも結論からすると、横で寝ていた私はいつしか、彼の上に被さって髪を振り乱し、力いっぱい首を締めていた。
何が理由でも裏切るなんて許せない、悪びれもせずキスマークを見せつけていた彼を、私はいつしか殺したいと思っていたのかもしれません。

その後私たちは破局し、そのアパートも引き払いました。

※画像はイメージです。

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