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ある土建屋さんから聞いた話

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私の父は土建屋でした。土木設計技士という肩書きで、現場に出て工事のあれこれを指示していたそうです。
不動産業界と同じく、土地や建物をあれこれいじるわけですから、色々とヤバイものにも遭遇することがあったそうで・・・。
今回、そのうちの一つをご紹介いたします。

目次

とある山の中の現場

仕事の大半は橋を架けたり、道路を造成したりすることだったんですが、現場は山の中だったり、河川敷だったりと人里離れた場所が多かったようです。
今回の舞台となる現場ですが、ある山の中で詳しい場所は聞き忘れてしまったのですが、山と山の間に橋を架ける工事だったそうです。

橋脚を立てるために地面に穴を掘っていると、かなりでかい岩にぶち当たってしまい、橋脚の邪魔になるので掘り起こすことになりました。
地形から、こんな岩があるような場所ではないので、いったい何だろう?という好奇心もあったそうです。

掘り返してみたところ、それはただの岩ではなく、何らかの石碑だった。
倒された状態で埋まっていて、書かれた文面がある程度が読め、何が書かれていたかというと、一言で言えば――ここに人柱を埋めたと書かれていた。
時代は江戸時代か、その辺りではないかと言っておりましたが、どうやら父達が橋を架ける遥か以前に、この近辺に住んでいた村人達が建てた慰霊碑です。

現代ならともかく、当時の技術であればを架けるのはかなり難しい地形で、案の定なかなか上手くいかず、困って人柱を埋めたのでしょう。

一同蒼白だったのは言うまでもありません。「殺された人が埋められていたところを掘り返していた」ということですから。
ちなみに父は神も仏も信じないと日夜豪語しているのですが、実はオカルト物が大好きで「オーメン」などの映画は熱心に見ておりました。
そのせいか、「アホらしい、こんなのさっさとどかせて工事を続けろ」とは言わなかったようです。

それから

もし工事中に、このようなものが出てきたら、会社の決まりで慰霊祭を執り行うことになっているらしい。土建関係者は、この手のものに敏感な人が多く、気にするなと言ってもとことん気にするそうなのです。
よそで吹聴されても会社はきちんと対処していると言い訳ができるよう、作業員が怖がって工事をほっぽり出して逃げたりしないような対策でもあると言っておりました。

近所の神社から神主さんを呼んで慰霊祭が行わると現地の方々も参加し、まさか人柱の石碑があったとは・・・・という感じだった。
後で判ったことですが、人柱の話は古くからあったのですが、地元の歴史資料館でも言い伝えはあったけど、何らかの書物に記録が残っているわけでもなし、単なる噂だろうと思っていたようです。
こんな形ではあったものの証拠となる石碑が見つかり、地元の者としてはいい資料が見つかったと喜んでしたとか。

人柱となった人がどういう出自で、どういう経緯で犠牲になったのか、詳しいことはこれから調べるとのことだったそうですが、どうなったか、なまでは聞いてないそうです。

人柱なんて昔話でしか聞いたことがなかったものが、いきなり現代にその痕跡を見せつけることってあるんですね。
怖いけれど不思議な話です。

一応ですがこの一件で、けが人や病人、災いが起きたりする様な事故がなかった事を付け加えます。
ゆいつの被害者と言えば、この話は父のお気に入りのなので、酒の席で永遠に聞かされる方々ぐらいでしょうか?

※画像はイメージです。

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