私のよく知る、青森県五戸町の浅水近辺に古くからに伝わる話を考察していきたいと思います。
四戸という地名と朝水
青森県から岩手県にかけて、一戸(いちのへ)~九戸(くのへ)までの地名に「戸」がつく地域がありますが、4のみがなく、つまりは四戸という地名はありません。4というのは「死」とも捉えられ、縁起が良くないとされることから、アパートなどでも部屋番号で使用されないことが多いですよね。
ところが昔は「四戸」という地名は使われていたようで、そこが「浅水」だったのです。
私も幼いころは縁起が良くないことから、四戸とは呼ばなくなったのだろうと安易に思っていたのですが、本当にそうなのかは諸説もあってはっきりとは解っていないようです。しかし、それよりも恐ろしい「浅水」についての事を知ってしまった。
「浅水」をひらがなで読むと「あさみず」、それには「朝見ず」という意味が隠されていると言い伝えられ、「朝見ず」というのは、朝を見る前に死んでしまうという意味なのですが、それがどういう事なのかが問題なのです。
「朝見ず」の意味
朝水は、奥州街道の宿場町であったのですが、それほど発展していたようではなく、周辺には田んぼや畑が広がる、のどかな農村だったのです。
それは今にも言える事で、自然豊かな地域で情に厚い田舎町といった風情が残っています。
話は戻りますが、むかしむかし、山の方にぽつりぽつりとある、人里離れた家に老婆が一人で暮らしていました。
暗くなった山道を歩く旅人に、「危ないから一晩うちで過ごしていくといい」と家の中へ招き入れ、持ち物や服をはぎ取り、旅人の皮を包丁で削いで、終いには食べてしまう「山姥」がいたそうなのです。
旅人は二度と朝を迎えることはできないことから、「朝見ず」と言われるようになった。
この話を祖母から聞いた時には、恐ろしくて夜眠れなくなったのを今でも覚えています。
今でもやまんば伝説は語り継がれ、怖いこともあって観に行った事はありませんが包丁を洗った滝もあるようです。
本当は怖い地名
浅水以外にも、土地の名前を調べていくと恐ろしい事を知ってしまう事があると思います。
貴方の住んでいたり生まれた町にも、隠された恐ろしい伝説があるかもしれません。
もし知っている事があれば、教えてください。
※画像はイメージです。
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コメント一覧 (1件)
「袋」の付く地名(池袋、沼袋など)は、江戸時代に罪人を沈めた処刑場の跡地、らしいです。平成10年に亡くなった、作家の景山民夫さんが、1980年代初めに住んでいた一軒家(貸家)も、その系統らしいです。