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だいぶ不安な自衛隊の対艦ミサイル ASM-3

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本来であれば今年2019年から実戦配備が予定されていたのが、国産の空対艦ミサイル・ASM-3でした。

このASM-3対艦ミサイルは、長さ約6m、重量約0.94tで速さがなんと時速でマッハ3以上、射程距離が約150kmというスペックでした。
これがなぜ不安かと言いますと、アメリカを始めとする各国では、そこまで高速の対艦ミサイルに重きを置いていないことが明らかになったからと言えます。

ASM-3対艦ミサイルは2003年に三菱重工をメインに開発が行われていたもので、これまでに投じられた額は約350億円に登り、国産のF-2戦闘機に搭載予定でした。なぜF-2戦闘機に搭載するのかと言えば、最新鋭のF-35Aステルス戦闘機ではその最大の特徴であるステルス性を犠牲にしてしまうからです。

現在のアメリカはといえば、空母艦載機の主力機F-18ホーネット戦闘機にはLRASMミサイルを採用し、このミサイルはそれ自体もステルス性をもったものです。そえ故、いずれはF-35Cステルス戦闘機への転用も出来るとされ、最強のステルス兵器が空を飛ぶことが予想されています。

ではなぜ、自衛隊ではASM-3対艦ミサイルを開発していたかと言えば、そのスピードでは打ち落とすのは難しく戦闘機の攻撃後の飛行も安全だと考えられていたからです。

しかし今年2019年3月、防衛大臣が敵艦の迎撃範囲の延伸を考慮し、ASM-3対艦ミサイルの射程を2倍以上とする取組みを行うと表明しました。
実際にはASM-3対艦ミサイルは、完成した後になって射程距離の短さが指摘され、実戦配備されていない兵器でした。

更に今回の発表はASM-3対艦ミサイルをF-2戦闘機だけでなく、後継戦闘機への搭載も考慮することになった模様です。
ただし専門家の間では、ノルウェーのJSMミサイルと比べ、単価や実際の破壊力の点でも劣っているとする見方がされています。

そもそもこのミサイルの誇るスピードについても、1960年代にはアメリカではソ連のそうした兵器を無効化する防衛策を整えていたとされています。
その点もありアメリカやフランスでは、そこまで対艦ミサイルにスピードを求めることは追求されていないというのが現状のようです。

XASM-3 Supersonic anti-ship missile test launch – youtube

eyecatch source:Z3144228 [CC BY-SA 4.0], ウィキメディア・コモンズ経由

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