日本には古くから、数多くの妖怪に関する話があります。
妖怪「小豆あらい」は全国に伝わっており有名な妖怪であって、実はかなり恐ろしい妖怪なのです。
妖怪「小豆あらい」とは?
妖怪「小豆あらい」は、「あずき洗いましょか、人取って食いましょうか」と歌いながら、川などで小豆をショキショキと洗う妖怪です。歌のように人を食うという伝承はありませんが、人間が小豆を洗う音に気を取られると川におびき寄せられ、突き落として命うと言われています。
また「小豆あらい」は姿が見えず、音だけの妖怪だという説もありますが、地方によっては老婆の姿をしているといった言い伝えもあるのです。
「小豆あらい」は、漫画家の水木しげるのゲゲゲの鬼太郎を代表として、漫画やアニメに登場しますが、古くは江戸時代の妖怪に関する図画にも登場し、「小豆あらい」のイメージの原型とされています。
小豆あらいの由来
「小豆あらい」の誕生の由来について伝承を紹介します。
新潟県の法華寺というお寺では障害があるけれど、数を数えるのがうまい小僧がいました。
和尚に可愛がられていたので、嫉妬をした僧侶が小僧を殺害してしまい、妖怪に変貌してしまいます。それからは小豆を洗って数を数えるようになり、人を誘って突き落とすようになったと言われています。
小豆あらいの正体
「小豆あらい」は姿が見えないことが多いため、地方では狐やタヌキなどの動物が正体、他にはガマガエルの背中をすり合わせると、小豆を洗ったような音がするので、カエルではないかという説などもあります。
日本では小豆は縁起のよい赤い色をしており、とてもおいしい食べ物のひとつだと言われています。小豆を洗う妖怪は、老婆のような姿をしていると言われており、地方によっては小豆ばばあなどとも呼ばれています。
最後に
妖怪小豆洗いに関心がある方は、水木しげるの漫画やアニメを見てみたり、妖怪関連の書籍や妖怪辞典などを読んでみると良いでしょう。インターネット通販の専門店や、書店などに妖怪の本が数多く販売されています。
私は小学生の頃に両親や祖父母から妖怪小豆あらいの話を聞いて、怖かったのですぐに眠ってしまいました。両親や祖父母は夜更かしをするので、早く寝かせたいと思っていたそうです。
featured image:Takehara Shunsen (竹原春泉), Public domain, via Wikimedia Commons
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