以前、傭兵になろうかと思ったことがあります。
そして傭兵について調べたところ、意外な事実を知ることができました。傭兵になることのメリットは何なのか、調べて考えた事を語ります。
特殊部隊員だけでなく傭兵も志望
私は以前、漠然と「特殊部隊員になってみたいなあ」と思っていました。そして、「傭兵」にも憧れを抱いたことがあります。
傭兵・・・そう、お金で雇われて戦争に参加する、あれですね。
強くなれるし、お金も稼げるし、正規軍の隊員と違い自分で仕事を選ぶ自由もあります。
強さを目指す男子としては、なかなか魅力的な選択だと思ったことがあったのでした。
日本人傭兵・高部正樹さんの本を読む
その頃、日本人で現役の傭兵をしていた高部正樹さんという方の本を何冊か読みました。
高部さんは元々自衛官だったのですが、怪我をしたため志望していた戦闘機乗りをあきらめ、最強の歩兵を目指して傭兵を志願したそうです。
アフガニスタンでムジャヒディン、ミャンマーでカレン民族解放軍、ボスニア・ヘルツェゴビナでクロアチア傭兵軍の一員として戦争に参加した、ガチの現役傭兵さんです。
ちなみに高部さんによれば、「元傭兵」としてメディアに出ている人の中には経歴を偽っている人もいるそうです。
傭兵の意外な事実
さて高部さんの本を読み、私は傭兵という職業の意外な事実を知りました。
まず驚いたのは、その収入です。実は、無給もしくは超薄給、というのが現実だそうです。
というのも、そもそも傭兵を雇う必要がある組織はお金がないため、多額の給料など出せないようなのです。
食べ物などは支給されるようですが、武器や弾薬は自分で調達しなければならないケースもあるそうです。
原油国などの特権階級、地方の豪族の富裕層や麻薬系シンジケートなどの私兵といった、映画やアニメ作品のような、ちょっと特殊な事例もあるようなのですが、それにしてもどの国の基準からすれば給料はとても安いようです。
そして、任務は最前線の危険なところが多く、ほとんどが使い捨てといっても間違いではなく、正規軍と傭兵軍とどちらにそういう任務を与えようかと考えると、やはりそういう結論になるのでしょう。
そもそも傭兵は国際法上認められていないため、「ないもの」としてそのような任務が与えられるのかもしれません。
また、このようにお金もステータスもない傭兵は、女性にモテることもないようです。
傭兵になるメリットは何なのか
傭兵になったとしても、危険の大きい戦闘に参加するわりに、収入も名誉も得られない、女性にもモテない、ということがわかりました。
ですから、傭兵になるメリットは「ない」といえるのかもしれません。
では、なぜ傭兵をする人が現実にいるのでしょうか。
きっとそれは、誰にでも理解できるメリット・デメリットなどとは無関係にエキサイティングな経験をしたいとか、命をかけてもこの人たちの味方をしたいとか、そういった「個人的な気持ち」なのだと思います。
他にも後進国や戦争地帯で生まれてしまったり、巻き込まれたりで選択の余地ないような悲しい運命も今でもあるようで、特に子供などは大人の弾避け程度に扱われることもあるようです。先進国で生まれ育った私たちは気がつきづらいですが、命の価値が全く違っていて人の命などゼロにちかいような扱いをうける国もあるのではないかと考えてしまいます。
結局、私は傭兵といった、そういう道を選びませんでしたし、そもそも戦争は愚かな行為だと思っています。
しかし、そういう選択をする人たちに何だか格好良さを感じるのも・・・また事実なのです。
※写真はイメージです。
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