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あのミステリーは今!魔のバミューダ海域の現在を追う!

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ひと昔前はオカルト界のスターだったバミューダトライアングル。日本近海にはドラゴントライアングルというバディもできた。

当時はノストラダムスの大予言に匹敵するエース格だったと記憶している。ところが今や「いや、原因はメタンハイドレートですから。以上、解散」「オカルト乙ww」と、すっかり影が薄くなった。科学の進歩で謎が解き明かされるのは大歓迎なのだが、なぜか残るモヤモヤ感。

「バミューダ完全解明! 次の方どうぞ!」といかないのは、そのメタンなんとかと消失事件の因果関係を示す事例がないからだ。この機会に、死にゆく高齢ミステリーに今一度光を当ててみる。

目次

バミューダ海域では現在も消失事件が発生しているのか?

バミューダトライアングルの図

マイアミ、プエルトリコ、バミューダ諸島を結ぶスポットは船舶や飛行機、または乗組員のみが忽然と姿を消す三角海域として名高い。古くはコロンブスも方位磁石が奇妙な動きを見せたことや空に炎を見たことを記録している。現在も海難事故は後を絶たないようだ。

2017年には4人を乗せた小型機が消息を絶ち、遺体が発見されないまま捜索が打ち切られた。原因も特定されていない。2015年には嵐に遭遇した貨物船エルファロ号が33名の船員とともに消失。1991年にはグラマンクーガーのパイロットが高度上昇のコールを発信したあと、しだいに機影がレーダーから薄れ、やがて完全に消えた。とはいえ、同海域は特に事故多発エリアではないとの見方もある。

このエリアは昔からヨーロッパ諸国の船が頻繁に行き交うことから交通量が多かった。大都会の高速道路で事故が発生する確率と同じというわけだ。そのうえハリケーン多発区域でもある。アメリカ沿岸警備隊も、航行する船舶や航空機の数を考えれば事故の数は想定内としている。

アメリカ海軍フライト19事件の真相

TBF-1 アベンジャー 5機のフライト
Lt. Comdr. Horace Bristol, U.S. Navy [Public domain], via Wikimedia Commons

バミューダ海域の怪事件のうち、もっともよく知られているのがフライト19消失事件だろう。
映画『未知との遭遇』では、バミューダに消えたはずのアベンジャー5機が砂漠に整列する光景に驚いた。

フライト19とは第19飛行編隊のコールサイン。1945年12月5日、フロリダ州の海軍基地を飛び立った5機のアベンジャー雷撃機が14名のクルーとともに姿を消した。救助に向かった飛行艇マリナーも13名の乗組員とともに消えてしまった。大規模な捜索にもかかわらず、機体の残骸も遺体も発見されていない。

バミューダ海域の怪事件を追ってきたローレンス・クシュは、本件に関しても調査を敢行。その結果、流布している通説と事実にはかなり食い違いがあることが判明した。フライト19は快晴の中を飛行したのではなく、荒天だったこと。編隊長のテイラー中尉はベテランパイロットではあったものの、過去に3度も自機の位置をロストした前科があり、うち2回は機体を海没させていたこと。中尉はコンパスが誤作動してコースを外れたと思い込んでいたが、実際は飛行予定のルート上にあったこと。

つまり、異状を報告した15時45分の時点ではまだロストしておらず、コンパスは正常に機能していた可能性があること。そして、そのあと進路変更を繰り返したことでさらなる混乱が生じたこと。また、クルーの一人が正確な現在位置を割り出していたにもかかわらず、採用しなかったこと。

中尉が発したとされる「奇妙だ。海の様子もいつもと違う」「見ろ! 我々がいるところは…!」といった言葉は交信記録には存在しないこと。18時20分、尽きていく燃料になすすべもなく、テイラー中尉は全機に不時着水を指示している。19時04分、中尉からの不明瞭な通信を最後に交信が途絶。

着水の瞬間は想像するしかない。機体はたちまち荒れ狂う波にのまれて海の藻屑と消えたのだろう。捜索にあたったマリナーは空中で爆発、炎上したと推測される。同時刻、近くを航行していたタンカーの艦長が目撃し、証言しているからだ。

海難事故が怪奇現象に変貌?

荒波と岩

実のところ、消失事件はハリケーンや機器のトラブル、ヒューマンエラーなどが原因で発生したケースが多いのかもしれない。

作家たちによる事実誤認や誇張、創作によってオカルトめいた都市伝説に仕立て上げられた側面もあるのだろう。フライト19のケースでは、ただの1機も生還できなかったのが不可解といえば不可解ではある。

はっきりしていることは、すべての事故がひとつの答えで解明できるほど単純ではないということだ。バミューダトライアングルは、ミステリーの謎解きに特定の仮説は意味を持たないことを示している気がする。

メタンハイドレート説もその一例だ。「〇〇の真相は△△」という画一的な考え方にとかく陥りがちだが、万能薬のような解決策で説明しようとすればするほど、真相から遠ざかっていくように思えてならない。

※画像はイメージです。

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