クリスマス、イルミネーションやクリスマスツリーが町中に飾られ華やかに彩られます。リア充が町に溢れ、よい子にはサンタがやってきてプレゼントをくれるとかなんとかで楽しいイベントですね!日本には1948年頃から定着したしたという説があります。
そもそもサンタクロースの原形は、4世紀の東ローマ帝国にキリスト教の聖人・聖(セント)ニコラウス。諸説様々ありますが子供達にお菓子類を配り歩いたという伝承から始まって、ノルウェーで現在知られているサンタクロースになったというのが一般的です。
日本やアメリカではサンタクロースは一人でそりに乗ってやってきますが、ヨーロッパ近辺の国では、サンタクロースは従者と一緒にやってきて、良い子にはサンタクロースがプレゼントを、悪い子には従者がお仕置きをするという仕組みになっています。
サンタの格好はだいたい似たり寄ったりなのですが、従者の姿や呼び方は国や地域によって色々です・・・それではいくつかの伝承を紹介します。
クネヒト・ループレヒト
主にドイツで言い伝えられている従者、その名をクネヒト・ループレヒト。
17世紀の文献資料に載っていて、サンタとはほぼ正反対の見た目。
黒い服に伸びた髭、細身で痩せた姿で描かれることが多く、体には毛皮か藁をまとっていて、子供を打ちのめす長い棒と灰袋を持ち、ソリに乗ったサンタさんの後を追いかけてひっそりとやってきます。
地域によって違いがありますが、まず黒サンタが子供にお祈りができるか質問し、できないと答えた子供、つまりは悪い子と認定されると、ジャガイモの皮や動物の内臓、豚の首を押し付けます。
その中でも更に悪い子と判定されると、長い棒や灰袋で叩きのめされ、仕舞には袋に詰めて地獄へ連行されてしまいます。
別のバージョンでは、夜中に悪い子供の部屋に忍び込こんで、部屋中にに豚の臓物と血をまき散らし、袋に子供を入れ連れ連れ帰るという話もある。
さらに、もし悪い子がいないとき「悪いことをすると来年は酷いことをする!」と脅していくという、後味の悪い話でもあります。
クランプス
クランプスは昔のドイツ語で「かぎ爪」が語源です。
こちらは従者とは言い切れず、主にドイツやオーストリア、ハンガリー、ルーマニア、クロアチア、チェコ、北イタリアなどで言い伝えらる異形の伝説の生き物。
その姿は、半獣人パーンをベースとして毛皮をまとい、 大きな山羊の角に片足は蹄、もう片方は人間の足の恐ろしい形相をしていて、長い舌で子供を食べてしまいます。
聖ニコラウスが子供たちを回る前の12月5日を最初に、クランプスがやってきて悪い子にお仕置きをしていきます。
お仕置きの方法はさびた鎖や鞭を使って打ちのめした後に、袋に詰めて自分の隠れ家へ連れ帰ると信じられているのです。
よい子悪い子の判断は信仰だけとは限らないようで、日本のなまはげに近い存在なのではないでしょうか?
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