バスを待つもの

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バイト先で休憩時間、霊感があってそういうモノに興味がある先輩と二人きりになると、同じようにそういうモノに興味があるに嬉々として語ってくれました。
「UFOは見たことないけど、幽霊見たことあるよ・・・バス停でバス待ってる落ち武者見たわ」
あまりの荒唐無稽な出だしに、興味津々よりも面食らいました。

目次

待っていたのは?

私達が通っている大学のキャンパスは山奥にあり、もっぱらバスを使って通学しています。
ただ、大学がなければ、こんなところに必要か?というくらい周囲に何もない場所で、学生が利用する以外は、乗る人も降りる人もほとんどいません。

その日、なにかの用事で帰宅するのが遅くなり、最終バスに乗ったのでした。
疲れていたこともあって、うとうとしながら、ぼーっと窓の外を見ていると、ゆるいカーブの先にある停留所Aに人影があることに気がついたそうです。
停留所Aの付近には民家があったそうですが、今は過疎化して誰もいなくなり、ここから人が乗ってくることなんて珍しいこともあるんだと。

段々と停留所に近づいてきて、どんな人が乗ってくるのだろうと興味津々で様子を伺っていると、車内に聞き慣れたアナウンスがかかりました。

「次、通過します」

待っている人がいるのにと思いながら、通り過ぎるバス停を見ると、そこに立っていたのは甲冑姿で血まみれの男、いわゆる落ち武者だったのです。
それに、落ち武者の姿が見えていたのは、先輩だけだったのでしょう。

「あの落ち武者、バス乗りたかったのかな?」

先輩は冗談っぽく、ケラケラ話していましたが、妙なリアリティがあってゾッとしました。

落ち武者

話を聞いて真偽を確かめたくなった私は、後日一人でそのバス停の前を車で通ってみました。
昼間だったからなのか、バスに乗っていなかったからなのか、往復してみても、落ち武者を見ることはできませんでした。なぜ落ち武者が見えたのか、バス停の近辺に曰くがないか探してみたのですが、関係するような事は全くみつからなかったのです。

もしかすると、土地じゃなくて、先輩になにか原因があるのかもしれないと思って、心当たりはないか聞いてみようとしたのですが、話を聞いてから先輩は学校にきませんし、LINEしてみても既読になりません。

どうしちゃたのか心配になり先輩と共通の友人に、話をしてみると、一通り聞いた後に考え込んたと思うと一言。

「私、あの辺じゃ歩いてるのしか見たことないなぁ」

※画像はイメージです。

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