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私と一緒にバスに乗ったモノはなに?

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これは私が大学三年生の時に体験した出来事です。
その日、私は友人との待ち合わせのため、自宅近くのバス停で、駅前へ向かうバスを待っていました。

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誰かに声をかけられた・・・・

もうそろそろバスが来るだろう・・・と思った矢先、背後から低い男の声で『おい』と声をかけられたのです。
誰だろうと思って振り返ると、そこには誰の姿もありません。

気のせいだと思って視線を戻すと・・・バスがやってきた。
そのバスが停まるか停まらないかというところで、突然背後から押されて地面に倒れ込んでしまいました。

私が倒れた場所とバスの間には隙間があったので、幸いなことに轢かれることはなかった。
足首を捻ってしまった私は、痛い痛いと思いながら、なんとかバスに乗り込みました。
入口に近い席に座ったのですが、私の後に乗ってきた人はおらず、バス停にも誰もいません。
それに、バスの中を見渡しても誰も乗っていません。

何かが起きた・・・

やがてバスが出発すると、すぐに異変が起こりました・・・妙に気持ち悪いのです。
普段は乗り物酔いなどしないので「足を捻ったからかな?」くらいに思っていましたが、どうやら違う。
目の前に星がまたたき、背中がどんどん寒くなり、耳鳴りに混じって、何か声が聞こえてきます。

次第に吐き気をもよおし「バスを降りようか・・・」と考えていた時、「○○新町」というバス停に停車し、扉が開くいたのでした。
ご存じだとは思うのですが、バスは降りる停留所の前でブザーを押して知らせないと停車しません。
バスは私しか乗っていないので、私が降りるのだろうと思って運転手さんが「お降りの方いらっしゃいませんか?」と話しかけてくるのですが、そうでない事は一目瞭然です。

悪戯なのだろうか?といった表情をして、扉を閉め、バスが走り出します。
と同時に、それまでの体調不良が嘘のように、気分がスッキリしたのです。
私が不思議に思う間にバスは駅前に到着し、まだ足は痛いものの、バスを降りました。

結局・・・

友人との待ち合わせ場所に向かいながら、さっきの気持ち悪さは一体なんだったんだろう?と考えていた時、ふと、思いついたのです。

私は自分が乗った自宅近くのバス停は「○○病院入口」・・・つまり、病院前にあるバス停。
地元では大き目の病院で、夜でも時折、救急車が出入りしているのだと思うサイレンの音が聞こえる事もある病院です。

もしかして・・・病院で亡くなった人が、私と一緒のバスに乗り、家に帰ったのかもしれない。
私に憑いてきて、「○○新町」バス停で降りた。
だからあの時、体が楽になったのじゃないか・・・と、私はこの不思議な体験をそう結論づけることにしました。

※画像はイメージです。

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