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道路で亡くなっていた子猫の話

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皆さんは、車で猫や野生動物を轢かれてしまったり、事故現場に遭遇した事はありますか?
ロードキルと呼ばれ、猫や犬のほか、狸や鹿、猪などの野生動物が車と衝突してしまう事故も少なくありません。

そういう時は、どのように対応しているでしょうか?
地域によっては役所や保健所に連絡するれば、動物の死骸を回収してくれるそうです。

目次

事故現場に遭遇してしまった

私は先日、外出先で車に轢かれた子猫の事故現場に遭遇しました。
比較的に車の往来や人通りが多い道で、事故の後に何度も車に轢かれてしまったらしく、子猫の遺体はぺちゃんこに潰れていました。

しかし誰一人として子猫の遺体に近づことせず、周辺には何羽ものカラスが狙っています。
見るに見かねて、近くのスーパーからタオルを買って来て、それを振り回しながらカラスを追い払い、子猫の遺体に手を合わせた後、そのタオルで子猫をそっとくるんで抱き上げて、車の危険のない路肩に移動しました。

そんなに放っておけない

そして役所に連絡をいれると、職員の方は「現場に向かうのに、あと2時間くらいかかる。死骸はそのままにしておいてください。」と言われました。
私は「カラスがすぐ近くで狙っているのに、2時間も放置できません。」
「できるだけ早くきてください」と伝え、冬の寒空の下、子猫の遺体の傍らでずっと役所の人を待ち続ける事にしました。

途中、見知らぬ年配の友人に声をかけてくれ、若い女性がしゃがみこんでずっと動かないから心配してくれたそうです。理由を話すと、年配の女性はホッカイロをくれました。
猫への哀れさ、寒さ、年配の女性の優しさで涙ぐみながら待ち続けて、2時間ほどすると役所の人がやってきて、猫の遺体は無事に回収されたのでした。

ニャアアオニャアアオ

その日の夜、帰宅して入浴し、風呂上がりに脱衣所にいると・・・
ふいに「ニャアアオニャアアオ」という鳴き声が聞こえてくるのですが、猫は飼っていません。
もしかしたら、さっきの猫と思い気にせずに就寝しました。
翌朝、特に異常はなく、それ夜以来、猫の鳴き声は聞こえてくる事はありません。

動物の事故現場で亡くなった動物を可哀そうと思うと、成仏できない動物の浮遊霊が稀に人間に憑いてきてしまう事があると言われています。
しかし、そんなネガティブな事ではなく、ただただ子猫がお礼を言いに来てくれたのかなと私は思いました。
皆さんはどう思いますか?

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