それは中学の時のことです・・・クラスメートのA君が交通事故で急死しました。
私とA君はどちらもロックが大好きで、特に好きだったのがローリング・ストーンズです。
2人が大好きだったストーンズのCDを、お互いの小遣いを出し合って購入して一緒によく聞いていました。だから、彼が事故死したと担任から聞いた時はショックでした。
私は友達の1人としてとして担任教師と一緒にA君の家にお線香を上げに訪問したのです。
その時に、彼とお小遣いを出し合って購入したストーンズのCDを持参し、仏壇に供えました。
ストーンズのCDから変な声が
半年ぐらい経った頃、A君のお母さんが「仲良くしてくれてありがとうね」と言って、ストーンズのCDを持ってきてくれました。彼の遺品を私にくれたのです。
私はとても嬉しくなって、そのCDを聞いていました。
ある夜のことです。勉強しながらヘッドホンでそのCDを聞いていると、音楽がブツブツと途切れて、奇妙な声が聞こえるんです。
CDが汚れてるのかと思ってキレイにしてから再生すると、やはり変な声が。
うめき声のような悲鳴のような、背筋が寒くなるような声。
もしかしたら死んだA君の魂が乗り移ったのかと思い、母親に話すと気持ち悪いからやめなさいと。
それから、そのCDを聞くことはありませんでした。
実は納骨堂に置かれていたCD
それから1ヶ月ぐらいして、買い物から帰ってきた母親が私にいいました。
スーパーでA君のお母さんと出会ったので、CDのことを話したそうです。すると意外な事実がわかりました。
お墓ができるまでの間、A君の遺骨はお寺の納骨堂に納められていました。お母さんはA君が寂しくないようにと、遺骨のそばにストーンズのCDを供えておいたそうです。多分、遺骨となってもA君の霊は毎晩そのCDを聞いていたんじゃないかと思います。
その霊がCDに乗り移り、奇妙な声が聞こえたのでしょう。
※画像はイメージです。
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