シカゴ・カブスの呪いの話で、面白いのでご紹介します
シカゴ・カブスと言えば、アメリカ中西部の大都市シカゴのリグレー・フィールドを本拠地とした、MLBメジャーリーグのチームです。
日本ではダルビッシュ有選手が所属していることで有名ですが、このチームはちょっと前までは呪われていることで有名でした。
ワールドシリーズで優勝できない!
はい、1908年から2016年までワールドシリーズ優勝が出来なかったんです。
このカブス、人気は絶大で良い選手も輩出していてけっこういいところまで勝ち進むのですが、ワールドシリーズ進出出来ない何かがある・・・なんでだろうと言われていました。
ひとつには球場が古すぎること、またオーナーが「お日様の下で野球をする」主義で1980年代まで、ナイター設備がなかったのも大きいかもしれないですね。
とはいえ私がメジャーリーグファンになった1990年代なんて、「元カブスの選手が3人いると優勝できない」と他のチームに行ってまでカブスの影響があるみたいに言われたものです。
(まじで当たっていてショックでした)。
そこでヤギの呪いですよ。
呪いの発端?
これは1945年(・・・それでも30年以上勝ってないけれど)に、カブスがワールドシリーズ出場し対デトロイト・タイガースを2勝1敗で迎えた4戦目に、シカゴのバーのオーナーのビリーがマーフィーという名のヤギを連れていつものように2人分のチケットを買って観戦しようとしたとき、ヤギの臭いで入場拒否されたのが発端です。
ビリーは激怒して、ヤギの入場が許可されない限りカブスは二度とワールドシリーズに勝てない、という呪いの言葉を吐いたと言われています。
もちろんそのシリーズ、カブスは負けました。
ビリーの死後は甥がバーとヤギの跡を継ぎ、1984年には呪いの解除のためにヤギの入場が許可されたが、良いところまで行ったカブスは敗退したそう。
1990年代のはじめなんか、カブスがシーズン中に10連敗したとき、殿堂入りのミスターカブスと言われたOBのアーニー・バンクスが大真面目にヤギを連れて場内を一周したところ、連敗が終わったということもありました・・・同じく連敗中の隣のウィスコンシン州のブリュワーズが、そのヤギを借りて真似したという話も。
ボストン・レッドソックスもそうなんですが、こういうチームは劇的な負けゲームも印象的でして、2003年のナショナルリーグ・チャンピオンシップシリーズでは、あと少しのところで「スティーブ・バートマン事件」(外野手のとれるファウルを観客のバートマンが邪魔してとれなかったあと、逆転で敗退)がぼっ発。
これは散々トークショーなどのネタにされてました。
そしてカブスファンは真剣にヤギの呪いを解くことを考え始めたそうで、2011年以降になると、慈善団体を中心に貧者にヤギを寄付(?)球場と同じ「リグレー」と命名したヤギの飼育を行うなど、熱心な呪いを解く活動を行ったということです。
また2012年からテオ・エプスタイン(レッドソックスを優勝させたGM)を球団副社長として、マイナーリーグ強化で若くてピッチピチの有望株の選手を集めだし、それが一流若手選手として育ってきました。
そして2015年
そして2015年、あの映画「バックトゥザフューチャー」ではカブスがワールドシリーズ制覇と予言されていたが、今度はNYメッツのその名もあのヤギと同じ「マーフィー」選手の大活躍でカブスは敗退、そして翌年リベンジでやっとやっと悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げ、ヤギの呪いは消えたと言われています。
スポーツでも何でも長年勝てないと、なんかがんじがらめになったような気がして、呪いだなんだのというようなことを言い出すものですよね。
しかしここで新たに表れた若くてイケメン、有能なエプスタインGMが、レッドソックスとカブスというメジャーリーグのほぼ100年にわたった勝てない悩みを解決したというのがすごい、彼は新たな呪いをとく魔術師として歴史に残る存在となるでしょう、あとはシアトル・マリナーズの優勝かな。
※画像はイメージです。
eyecatch source:Photo by Blake Guidry on Unsplash
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