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父島事件・・・日本軍の闇?戦中のカニバリズム!

戦時中に起こった事件の中でも、多くの狂気をはらんだ「父島事件」。
父島事件は1945年に小笠原諸島父島で日本の高幹部が、アメリカ空軍の搭乗員8名を軍刀の試し切りなどで処刑し、そのうち5名を人肉食した事件。

父島事件の大きな特徴は、食料に困っての食べたのではなく、宴会の場で意欲高揚のために人肉を食べている点。
あまりに非現実的な事件に、戦後アメリカ、日本でも衝撃的な事件となりました。
本当にそのようなことが起きたのか?解説していきます。

目次

父島・・・当時の状況

1944年、アメリカ軍が小笠原諸島へ攻撃を開始します。
第二次世界大戦の末期でもあり、日本軍の物資は困窮。敗戦濃厚の雰囲気が漂う中、国防の要塞として硫黄島と父島は日本の軍事拠点となっていました。
日本軍は混成第一旅団などのいくつかの部隊、1500人配置し、米軍の進軍に備えている状態。
父島でも日本軍は空襲にきた米軍機を応戦。

捕虜は硫黄島の戦いが起きた1945年の2月頃、空母搭載機アベンジャーの撃墜に成功。
墜落5機、兵は8名が捕虜にされて、2名は本土に送られます。

なぜ人肉食が起きたのか?

国内では空襲が頻発し、父島から少し離れた硫黄島では玉砕が迫っていましたが、結局硫黄島が押さえられると、アメリカ軍は沖縄に向かってしまい、父島は戦略的に重要ではなく、いわゆる宙ぶらりんな状態に。
そして、その頃の父島には沢山の食糧が備えられ、人間の肉を食べるほどに切羽詰まってはいませんでした。

ではなぜか?というと、軍は士気が下がっており、陸軍の立花中将が「人肉を食らうくらいの闘魂がなくてはいけない」と言い始めたのです。つまりは、戦意高揚の理由で米兵の肉を食べたのでした。

具体的には1945年2月、陸軍部隊の的場少佐が管理する捕虜を、海軍で処刑し軍医が解剖して肉を食べ、同月に新たに捕虜となった2名の内、1名は陸軍の立花中将の命令で処刑し食べられています。
もう一人の捕虜は海軍にて処刑され、父島方面特別根拠地隊通信隊指令吉井海軍大佐らが同じように肉を食べました。
後日1人捕虜が出るも、その捕虜も立花中将の命令で処刑。
軍医に指示して手足の肉などを取り出し、宴会に出して「これは美味い!お代わりだ」と話していたといいます。

ただし当時の裁判記録を見ていると、積極的なのか軍の幹部たちであり、人肉食を快く思わない人もいたそうです。
しかし「捕虜殺害は上官の命令で拒絶するわけにいかなかった」と証言しています。
海軍の堀江少尉も米軍のホール海軍少尉を「英語教師」として親しく交流していたといいます。
しかし強い要請を断り切れず、処刑されてしまいました。
その夜、堀江少尉は大宴会に呼ばれ、ホール少尉の人肉食を強要されてしまいます。
しかしどうしても食べ続けれずに、トイレに立って口のものを吐き出し宴会を抜け出したと証言しています。

戦後

戦後は捕虜を虐待していた幹部たちも裁判を恐れて、こっそり口裏合わせをし、皆で「アメリカの爆撃で捕虜は亡くなった」と墓地を作り捏造しますが、捕虜となっていたアメリカ兵がいないことから米軍の調査が入ります。

将校の周りの兵員たちが証言し、事実関係を裏付けていきました。
証拠がそろったことでアメリカ軍幹部は証拠を突きつけ、あきらめた堀江少佐が事実を認め次々逮捕されたのです。

当初立花中将はすべて否定していましたが、やがてすべてを認めて、宴会の様子を話すようになった。
同じように裁判を受けていた吉井大佐は「無差別爆撃する米空軍が悪い。パイロットは処刑されて当然。人肉は戦意高揚のために食した」と。

結局、立花陸軍中将・吉井海軍大佐・的場陸軍少佐・森海軍中将の4名と酒宴に参加するなどした27名をBC級戦犯として起訴。米軍は「人肉嗜食」ではなく「捕虜殺害」「死体損壊」として審判しています。

結局立花中将・的場少佐・吉井大佐ら5名が死刑、森中将ら5名が終身刑となり、15名が有期刑となりました。
森中将は後に別の罪でオランダ軍の裁判により死刑判決が下っています。

父島事件を振り返って

父島人肉事件の概要を説明しましたが、どうしてこのようなことが起きたのか?
戦意高揚の為、「それぐらいの気概を」と誇示して悦に入っていたとはいえ、果たしてカニバリズムを考え付くのは異常であります。
部下たちは「上官に命令されたから」「自分だけしないわけにいかない」といった当時の日本軍特有の同調圧力も働いていたと感じます。

一ついえることは戦争という狂気が突き動かした事件といえるでしょうが、同様の状況が今現在の日本に起きたとして、私たちは断る事ができるでしょうか?

※画像はイメージです。

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