冴えないオタク青年が主役で、脇を元軍人と美人スパイが固めるスパイものコメディーです。
チャックは、家電量販店「バイモア」の携帯電話やパソコンの修理担当ですが、実はスタンフォード大学をカンニングの罪を着せられて退学になり、時給11ドルで働いています。
ある日、スタンフォード大学時代のルームメイトだったブライスが送ってきたEメールを見ただけで、脳に国家機密がインストールされてしまいました。
彼に送った後、オリジナルは爆破されたので、チャックの脳みそが生きた国家機密となってしまい、CIAの美人スパイとNSAの元軍人スパイが送り込まれて、チャックの護衛をし、チャックが突然思い出す情報をもとに指名手配犯を逮捕したり、色々な任務を遂行したりするドラマです。
美人スパイのサラは、最初バイモアの向かいのホットドッグ店で働きながらチャックを監視し、NSAの元軍人ジョン・ケイシー少佐は、(不本意ながら)バイモアで働き、チャックのアパートの隣に住んで監視しています。
チャックと同居している姉のエリーとその婚約者デヴォンは、まったくスパイの話は知らされておらず、バイモア勤務以外にもスパイ活動で走り回るチャックに、退学の傷が癒えたかとかガールフレンドの心配をしたりと、疑うことを知らない善良そのものの対応が、ほのぼのとしてしまいます。
お笑いパートは、チャックの幼馴染のモーガン、レスターやジェフといった、個性的なバイモアの店員たちも大活躍します。
こういう感じで、チャックたち3人のスパイ活動と、全然関係ないチャックの周りの人たちのストーリーが交差して、実に面白いドラマとなっていました。
チャックやモーガンは、コミックやSFオタクなのですが、後に登場するチャックの両親が「エンタープライズ」のスコット・バキュラと「ターミネーター」のリンダ・ハミルトンだったなんて、SFファンはたまらないと思います。
そのうえに、エリーの婚約者デヴォンの父が、「バビロン5」のブルース・ボックスライトナーで、結婚式でエリー父のスコット・バキュラと並んで立っていたのは感慨深かったです。
ミリタリーファンの方は、NSAの元軍人ケイシー少佐が、アパートで盆栽をいじっていたり、ロナルド・レーガンの肖像画を飾っていたり、やたらと銃器をコレクションしていたり、バイモアでの接客態度も最悪という、硬派そのもの、軍人そのものの人が、チャックみたいな軽いオタク青年にいじられるところが見どころだと思います。
5年続いて91エピソードありますが、また見たいドラマのひとつでお勧めします。
CHUCK/チャック (C) Warner Bros. Entertainment Inc.
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