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アメリカ銃社会と携帯方法、オープンキャリーとコンシールドキャリーとは?

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そもそも民間人が銃器類、特に拳銃の所持を禁じられている日本においては、モデルガンやエアソフトガン等の所謂トイガン利用者の間でしか意識されることは少ないのがその携帯方法です。
これが州によっては異なるものの、民間人でも比較的容易に拳銃の所持が認められている彼の国、アメリカにおいては、そもそもの銃器規制の問題同様にその携帯手法についても議論がなされる事がしばしばあります。

大まかには銃器の携帯手法は「オープン・キャリー(Open carry)」と「コンシールド・キャリー(Concealed carry )」の2つに分けられ、所持する人物の立場、用途等によってその何れかが選択される訳ですが、問題は根深いものです。
よって今回は銃社会であるアメリカを中心に、そうした議論の背景や中身について若干の考察していきたいと思います。

目次

「オープン・キャリー」の特性、意義と意味

「オープン・キャリー」とは読んで字の如く、銃器類を所持していることを周囲の人々に広く認知させる携帯方法であり、つまり隠さず所持したり、腰部等ホルスター等に銃が見える状態で収容している状態を指します。
これは主として警官や軍人、拳銃を装備した各種の警備員等に広く採用されているもので、その職務上の治安維持の目的から、所持する銃火器による実力行使が可能な事を知らしめる効果があります。

そのためこうした多くの公的・準公的な制服着用の職業においては標準的な装備となっており、日本においても制服警察官等がこうした拳銃の所持携帯を行っている事は周知の事。これは謂わば犯罪を企てようとする人物への強力な抑止策だと考えられ、自身も同様に銃器類で武装していない限り、敢えて威力に劣る武器での対峙を思い止まらせるなど一定の役割を果たしています。

Dean MoriartyによるPixabayからの画像

「コンシールド・キャリー」の特性、意義と意味

ではもうひとつの「コンシールド・キャリー」とは、「オープン・キャリー」と真逆に自身が銃器類を所持している事を、周りの人物に悟らせないようにする携帯方法であります。
つまり「コンシールド・キャリー」とは前述の様にホルスター等に銃器を収容しつつも、主としてショルダーホルスターなどのように上から衣服を着用することでその所持を隠蔽する携帯方法です。

これは法執行機関等においても多くの私服警官や捜査員達が採用している方法でもあり、一見して銃器類の所持を相手に悟らせないことを目的に活用されている手法だと言えます。
その最大の目的は相手にそれを悟らせないことで自身が優位に銃火器を使用できる点にあり、スパイもののアクション作品などでは足首のレッグホルスターに隠した小型拳銃なども良く目にします。

その一方でこうした法執行機関などと対峙する犯罪者側は、無論自身の銃器類の所持を秘匿しようとする意図で使用することになり、テロや破壊工作時にも当然多用される危険性を持つのです。

gmsjs90によるPixabayからの画像

銃社会アメリカの特異性

日本のように原則的に拳銃等の所持か禁止されている国においては、「オープン・キャリー」であれ「コンシールド・キャリー」であれ、基本は警察等の公安組織の銃器類の携帯方法だと言えるでしょう。
しかしアメリカのような銃社会においては、一個人が犯罪の被害者にならないために「オープン・キャリー」で銃器の所持をアピールする権利の有無が問われるなど問題は複雑です。

これは個人の自衛をする権利のひとつだとする主張と、そうは言っても身近に銃器類が存在する事に恐怖心を感じる個人のために、公共の場では「オープン・キャリー」を規制しようとする対立があるのです。但しこれは本質を考えれば実に危険な主張であるとも言え、身近に銃器類が存在する恐怖心を与えない為には、「オープン・キャリー」でなく「コンシールド・キャリー」を認める事に繋がっています。

そう言えばアメリカ製のジャケットには、拳銃とその予備の弾倉を内側に隠し持つ事の出来る製品があり、こうした自衛ニーズに留まらず、それを悪用する事すら可能な状態をも作り出しているといえます。日本などから見れば完全な銃規制を実施する方が絶対に安全ではないかと思われがちだが、既に多数の銃器が蔓延するアメリカでは犯罪を目論む者を利するだけだと、銃規制への反対も根強い。

Vladimir BuynevichによるPixabayからの画像

日本における「オープン・キャリー」と「コンシールド・キャリー」

前述の様に拳銃等の銃器の所持が原則的に禁じられている国においては、「オープン・キャリー」も「コンシールド・キャリー」も全く大半の人々には無関係だと感じられるかも知れません。しかし拳銃のような容易に携行が可能な銃器でなくとも、狩猟用や競技用として許可を得ることで所持が可能な銃火器というものは全体数や所持者が少数とは言え日本でも存在はしています。

日本の銃刀法においてはそうした銃器類においても、狩猟・競技の目的以外での持ち運びを禁止しており、更にそうした用途での使用場所まで移動する際にも銃器類本体を秘匿するよう義務づけています。これは一般人に対しこうした銃器類が目撃された際に恐怖感や不安感を与える事を予防する措置の一環であり、銃刀法に定める空気銃も無論この条件に当てはめた運搬が必須となるのです。

では銃刀法に抵触しないモデルガン・エアガン・ガスガン・電動ガン等のトイガンの扱いがどうかと問われれば、厳密には銃刀法に定める秘匿措置の対象とは言えず法的な処罰の対象とは言えません。しかし厳しい銃刀法の規制等により、そもそも銃器類そのものを直接目にする機会の少ない一般人に対し、敢えて不安感を助長するような行いはマナー的に適切ではないと考えるべきでしょう。

したがってサバイバルゲームやそれらを用いた室内遊戯であっても、敢えて「オープン・キャリー」とする事は慎むべきであり、無用な誤解を招かない「コンシールド・キャリー」が肝要です。

eyecatch source: MikeGunnerによるPixabayからの画像
※画像はイメージです。

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