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闇サイト殺人事件を考察

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日本には多くの悲惨な事件が起きているが、その中でもインターネット創世期頃に起きた「闇サイト殺人事件」は時代を象徴する事件として注目された。犯人たちも事件を起こす直前に初めて会ったばかりというのも、現在よりもネットが普及していない時代に強烈なインパクトを刻み込んだものだ。

もちろん世間を驚かしたのはそれだけでなく、会社員の女性を残酷に殺害し山に遺棄したという内容も世間を驚愕させた事件といえよう。
ここでは「闇サイト事件」を解説していこうと思う。

目次

闇サイト殺人事件の概要

闇サイト事件とは、名古屋で起きた強盗殺人事件だ。
これだけだと他に類時の事件もあるだろうが、この事件は犯人たちが闇サイト「闇の職業安定所」で知りあっているところが他の事件と違った。

事件は8月の深夜に共謀した3人組が、屋外駐車場で女性を脅迫して金品を奪い暴行。
金槌で40回以上も殴りつけ殺害した後に、山に遺棄している。
犯人はその後も犯罪をしようとするも、1人が自首したために犯行が発覚した事件となった。
事件内容の概要としてはこんなところだろうが、詳しくなると気分が悪くなってくる事件だ。

闇の職業安定所というものが存在した?

犯人3人は「闇の職業安定所」と呼ばれる闇サイトを利用している人物だった。
名前方して怪しいサイトだが、当時は本当に存在し、実際に事件が起こってしまった。

3人のうちの1人がサイトに犯罪の求人情報を載せ、応募してきたのが2人だということだ。
1人が「貧乏すぎて強盗がしたい」といったノリから始まったそう。
犯人たちは偽名を使用して携帯電話のネットで連絡を取り合い、凶器の打ち合わせまでしていたそうだ。
一見すると全く接点がない3人が、インターネットを介して寄せ集めで犯罪を犯したことになる。

ちなみに「闇の職業安定所」のサイトは閉鎖されたものの、「闇のハローワーク」で検索すると今でも類似記事があるのが怖い。少し内容をのぞいてみると、「偽造保険証なども準備出来る」「どこでも行ける」といった犯罪可能といった書き込みが見られる。

もう昔と違って警察もネット追跡も優れているので、調べられればすぐに身バレするだろう。
全てが「本当」でなく冷やかしかもしれないが、今もすぐ検索できるサイトがあるのはいかがなものか?とも感じてしまうのだ。

女性を襲った犯人たちの動機

この事件のさらに恐ろしいところは、「偶然見かけた女性を襲った」という点が挙げられよう。ターゲットとなったのは31歳のOLで、真面目でおとなしそうだったから狙ったのだそう。
真面目でおとなしそうな子を襲ったのは、抵抗されにくくお金を持ってそうだと感じたのかもしれない。3人は道を聞くふりをして声をかけ、被害者をミニバンに拉致してしまったのだ。

被害者の利恵さんがしっかりした女性だったとわかるのは、犯人たちに偽の暗証番号を教えていることだ。
3人は財布を奪い、「キャッシュカードの暗証番号を教えろ」と包丁で脅したという。利恵さんはこの時キャッシュカードの偽の番号を教えている。切羽詰まった状態で、とっさに違う番号を教えていたのだ。

3人の男に刃物で脅されていても、とっさに機転を働かせていた。しかも「2960」「憎むわ」というメッセージだという。
何かの作品にあったのかもしれないが、とっさにここまでできるものなのか。
彼女は約900万円貯めていたというが、守ることが出来ている。
利恵さんの目標は、母に家を買ってあげたいと話していたそうだ。

闇サイト殺人事件の後と犯人たちは?

犯人は利恵さんを殺害している。方法は顔にビニール袋をかぶせ、その上からハンマーで殴打している。
直接の死因は窒息死で、なかなか死亡しない利恵さんにとどめをさすためだった。

3人は虫の息の利恵さんを見て、「お疲れ様」など会話していたという。殺害後お金を引き出そうとするも、暗証番号が違うために失敗。その後遺体を岐阜県内の山中に利恵さんの遺体を遺棄している。

そしてお金が引き出せなかったことから、同日に同じような事件を起こす予定だったが、犯人の1人が自首。
理由は「死刑になりたくなかったから」だったそうだ。

個人的に罪悪感ではなく自分のことしか考えていないのがまたどうしようもない男だと思う。
川岸の自供により残りの2人も逮捕。
犯行動機は「強盗目的だったが、顔を見られたので殺害した」と供述した。

2009年の初公判では、闇サイトであらかじめ犯行を計画していた悪質極まりない所業とし、検察は3人に死刑を求刑。
当時被害者が1名で死刑が適応されたことは画期的だった。犯人は裁判の中で互いに罪を擦り付け合い、逮捕原因をお互い非難する醜い内容だったという。

全ては「道連れにする」「自分だけでも助かりたい」そういったことが見え見えな内容だ。
あまりの事件の残忍さと犯人のクズさから、死刑を求める署名が多く集まっている。

遺族の無念な思い

遺族は当然3名の極刑を望んでいた。しかし結果は1名死刑で、残り2名は無期懲役だった。
しかも犯人は被害者遺族に謝罪する気もないと裁判後話している。
遺族の気持ちはいかほどであったかは、想像に難くない。

死刑から無期懲役になった理由の1つに、「殺害が残虐になったのは、被害者が簡単に絶命しなかったからだ」という判断もあったそうだ。なんだそれはといいたくなるが、ようは前例や基準をもとに修正したというところがいいところなのかもしれない。
死刑は人数なのか?
遺族にはあまりな判決といえるだろう。

しかし犯人の堀は別の強盗殺人事件も発覚し、死刑が確定。
更生の余地があるという判決は結局建前で、「殺害が1人だから」が強かったのだろうと疑わずにはいられない。
2016年に1人の死刑が執行。
遺族は「新たな一歩を踏み出すためのきっかけになった」とコメントしている。

先例などを見ると裁判結果はある意味妥当なのだが、釈然としない気持ちになるのは筆者だけではないだろう。
裁判後の犯人たちの言動を聞いても、明らかに反省していない。
塀の外には出すべきではない人間たちだ。

事件を改めて振り返って

事件を改めて振り返ってみると、「闇サイト」という犯罪請負業というサイトは社会問題となった。
この事件の世間の犯人は、「共犯2人は無期懲役、ありえないだろ」などの意見だ。
被害者が複数でないと死刑にならないといった暗黙のルールに非難が集中した事件といえよう。

結局1人は余罪が発覚し死刑となっているが、これからも被害者複数でないと死刑ではないという暗黙ルールは議論の余地があるように感じる。
もし自分の子供がこのような目に遭った場合、この判決に納得できるのか?
1分1秒でも早い天罰が下ることを祈らずにはいられない、そんな事件のように思う。

※画像はイメージです。

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