1990年に公開された「ダークマン」、街を牛耳る悪漢達に全てを奪われてしまった天才科学者の復讐劇。
監督は、ホラー映画の巨匠と名高いサム・ライミ監督、出演はリーアム・ニーソン、フランシス・マクドーマンドなど。
あらすじ
主人公の科学者ペイトン・ウェストレイクは、火傷などで皮膚を失ってしまった人達の為に精巧な人工皮膚の開発をし、完成間近で光の下では99分内に劣化し崩壊してしまう問題を解決できないでいました。
ペイトン博士は恋人の弁護士ジュリー・ヘイスティングスと共に人生を歩む事を夢見ていたのですが、彼女が担当する大企業ストラック社がある政治家と汚職をしている証拠を掴んでしまうのでした。その書類をペイトン博士に預けてしまったせいで、彼の運命は大きく歪んでしまいます。
ストラック社に雇われていたマフィア・デュラントとその一味によって襲撃を受けてしまい、ペイトン博士は残虐な拷問を受け、顔面と両手を薬品に焼かれて研究所と共に爆破され、全身に致命傷の大火傷を負ってしまいます。ジェリーは彼が死んだと落胆し失墜の中で悲しみに暮れていますが、ペイトン博士は重症ながらも生きていたのです。
身元不明の重篤患者として、ある病院へと運ばれ、実験医療の非検体として、全身の苦痛を和らげるランゲヴェリッツ・プロセスを施されてしまいます。この処置方法は全身に大火傷を負い、痛みによって絶命する可能性のある重篤患者の脳の視床下部にある神経を切断し、火傷による苦痛を全て遮断する無痛覚を与えるものだったのですが、痛みを無くした代償により感情制御が困難になってしまう副作用があったのです。それは興奮や怒りによる感情の爆発によってアドレナリンの過剰分泌が引き起こされ、結果として超人的な身体能力を発揮できるようになるもの。
彼は病院脱出し、破壊された研究所で修復可能なコンピュータを集め、人が寄り付かない廃工場を拠点にし、99分の時間制限のある人口皮膚と超人的な身体能力を駆使し、自分の全てを奪ったデュラントとストラック社に復讐を抱いていくハードなストーリーとなっています。
みどころ
このダークマンの名セリフである「俺は誰でもあり誰でもない。どこにでもいるしどこにもいない・・・それがダークマンだ」に惚れ込んでおります。復讐の全てを果たし、恋人と別れを告げ、一人で闇の中を生きていく事を選んでいく。
その孤独な生き方にカッコよさを覚えたものです。
ダークマン TM & (C) Universal (1990)
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