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D.B.クーパー ~ハイジャック犯の謎~

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日本ではあまり知られていないですが、アメリカではとても有名で日本で言えば3億円事件みたい、もはや都市伝説となっているD.B.クーパー事件事件をご紹介しますね。

目次

D.B.クーパー事件とは?

D.B.クーパー事件が起こったのは1974年11月で、ワシントンDCからワシントン州シアトル行きの飛行機が途中でハイジャックされました。
犯人は乗客を人質に身代金20万ドルとパラシュートを要求、この要求が受け入れられたので、飛行機はタコマ空港にいったん着陸、乗客36名と客室乗務員2人を降ろして身代金を受け取って飛行機は離陸、犯人はなんと身代金ともどもパラシュートで飛行機から脱出、その後も行方不明といういまだ未解決の事件です。
犯人は男性でダン・クーパーと言う名で航空券を購入したけれど、もちろん偽名でした。

クーパーは爆弾を持っていると客室乗務員を脅してハイジャックしたのですが、乗客も客室乗務員も全員無事で目撃者多数がいます。当然、地元警察やFBIは事情聴取を行い、40代くらいの男性で背格好なども判明、似顔絵も作られ、千人以上と言われる被疑者を捜査したし、パラシュート降下したと思われる場所を徹底的に捜索したのですが、手掛かりなしでした。
もちろん、身代金は通し番号になっていて、使えばすぐにわかるようになっていたのですが、こちらも使われた形跡なしでお手上げ状態だったのですね。

しかし1980年にバンクーバー近郊の海外地帯、コロンビア川に面したところで、少年が砂地の川岸から風化した紙幣3束を偶然発見、通し番号から身代金と確認されたのですが、残りの9700枚の紙幣は発見されていないそうです。
その後も、パラシュートの紐らしきものやバックパックの一部の破片が発見されたのですが、2016年にFBIは捜査を打ち切ったそう。

U.S. Federal Bureau of Investigation., Public domain, via Wikimedia Commons

事件の謎

クーパーは遺体は発見されていないものの、パラシュート降下が失敗して死亡したのではないかと言う説もあるんですが、
目撃者の証言によれば、シアトル近郊の地理に詳しかった、飛行機の操縦にも通じていた、スカイダイビング経験もあるのではないか、空軍とかにいた元軍人ではないか、航空会社の元社員ではとか、未解決事件だけにいまだに犯人探しの謎解きとして、テレビで検証番組が作られるほどの人気です。

どうも、このクーパー氏は目撃証言によれば、とても紳士的だったらしく、周到に計画されて誰も傷つけずに大金を奪い、そして捕まっていないという、知能犯で、謎が多い、アメリカ人の大好きな要素をたくさん持っているのですね。

もちろん、アメリカの映画やドラマではよく登場します。
「プリズンブレイク2」でも、クーパーらしき人物(ウエストモアランド)が刑務所にいて、彼がユタに隠した身代金を、脱獄したマイケル、リンカーン、ティーバッグ、マホーン捜査官らが探すのがメインストーリーになっていたし、他のドラマでも謎めいたクーパーと20万ドル(今では500万ドル)の行方は、色々な推測で持って描かれることが多いです。
今後、クーパーの正体、身代金の行方が明らかになることがあるのでしょうか。

featured image:U.S. Federal Bureau of Investigation., Public domain, via Wikimedia Commons

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