皆さんは、企業の視点から自衛隊との取引というのはどう思いますか?
ニュースでよく耳にするのは、兵器の価格が~防衛予算がふくらんで~など、兵器の価格のみがクローズアップされています。
そんな自衛隊と民間企業の取引について、自衛隊が貢献しているというお話をご紹介します。
企業にとって自衛隊との取引はオイシイしいのか?
「企業にとって自衛隊との取引」は本当に商売的にオイシイの?という疑問があるかと思います。
近年、兵器(戦車・銃・戦闘機)の価格が非常に高騰しています。そのため「防衛産業はぼろもうけなんだろ?」なんて思うかもしれません。
実のところ兵器(装備)を製造する防衛産業に言わせると、「儲からねえ!!ぼろもうけしてるように思われてイメージが悪化するよ~!」といったところがほとんどで、正直なところ装備品の製造を請負う企業はかなりもうけが出にくい状況になっています。
実際、複雑な工程・時間のかかる作業・企業努力をしてコストカットすると、契約金が発生して容赦なく減額される制度など・・・「製造請負契約」をする企業にとっては、意外に思うかもしれませんが自衛隊はとてもいい取引相手とは言えません・・・
本当に自衛隊との取引は「美味しくない」のでしょうか?
これだけだと、「自衛隊なんて魅力がないのに、なんで取引したがる企業がいるのさ!!」と思うかと思う方ばかりだとおもいますが、自衛隊は「売買契約」または、アウトソーシングでは魅力ある取引相手なのです。
企業として自衛隊との取引においてとても「オイシい」取引になるのは・・・
・「売買契約」
・駐屯地・基地内のコンビニ契約などの「アウトソーシング契約」
・自販機の設置
これらの契約方法だと、企業的に非常に魅力が出てきます。
「売買契約」での取引での「おいしさ」
企業にとって「売買契約」で非常にオイシイ契約なのは、装備品以外の「日用品・消耗品」なのです。
各部隊などでは、消耗品や日常食料品などの契約を単独で行っております。
この「日用品・消耗品」の「売買契約」は、特に中小企業にとって非常にオイシイところがあります。
売買契約でのオイシい部分は・・・・
・一回の契約数量が多量となり、多数仕入れができる。
・一度、契約に成功して好評だと定期的に契約が見込める。
・契約終了後の支払いが、現金ですぐに支払われる。
むろん「入札」、「業者応募」や「書類手続き」など、国相手の仕事ならではの煩雑な書類作業がありますが、そのデメリットを超えて「売買契約」は地元の中小程度の企業的にはオイシイ契約なのです。
「アウトソーシング」という民営化契約
最近、駐屯地や基地などの売店に、コンビニなど民間企業が入っているのを見たことがある人もいるかと思います。
これは「アウトソーシング」と呼ばれる契約方法で、外部企業に売店業務や食堂・その他を外部委託する制度です。
この契約もまた、非常にオイシイ契約になります。
利用者の数も見込める・お土産なども売れる・その他特別発注などで収入見込めるなどかなりオイシイところで、特に「式典用のお弁当の発注」などが任されるなど結構な収益が見込めます。
また変わったところで「自動販売機の設置・充てん」も結構おいしい契約です。国有地内に設置するため設置料と電気代が毎月徴収されます。しかし民間敷地に置いた場合の利益の一部納付がないため、非常に儲かると企業担当者の本音がポロっと出てしまったことも!
結論として契約方法次第!
総論として企業にとって自衛隊との取引は「契約内容によってオイシイ場合がある!」といえます。
「製造請負契約」は企業としてほとんど利益の出ない契約ですが、「売買契約」など内容によっては、かなりオイシイ取引となります。
その側面から考えると、基地や関係施設周辺の地元の中小企業に自衛隊が貢献しているといってもあながち間違いではなく、災害活動以外でも自衛隊が地域を守ってくれているという考え方もアリですよね。実際に私の知っている、かなり小規模なお弁当屋さんなどは自衛隊のおかげで成り立っています。
それに契約していなくても、地方の辺ぴな駐屯地のそばのコンビニだって、自衛官の方の利用があるからなんとか営業できていたり・・・・いわゆるところの意味で頼りになる存在なのではないでしょうか?
企業で自衛隊との取引を考えている皆さん!
検討してみてはいかがでしょうか?
自衛隊とご縁がいろいろありました。
その中で面白話などを紹介出来たらと思います!
※画像はイメージです。
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