「デジャブ」という言葉はよく聞くと思います。
私はこの単語を聞くたび、もやもやというか、何とも納得できない気分に陥ります。
何故なら、私が自分で実感している既視感と世間で言われている既視感の現象がかなり違っているからなんですね。
その違いとは?
どう違うのか、説明させていただきます。
例えば、世間一般に知られている既視感というのは、
- 初めて来た場所なのに、何となく見覚えがある
- 初めてやることなのに、どこをどうすればいいのか知っている
- 前にも同じようなことがあったような気がする
しかし、私が知っているというか、経験している既視感は
- 自分の目の前で起きている出来事の光景が数秒前に判っており、それが次々展開していく
- 以前見た映画の場面をもう一度再放送で見ているような感じ
既視感自体は、睡眠不足などで疲労した脳が幻覚を見ている、またはそう勘違いしている現象だと説明されており、科学的に解明されているそうです。ならば、私が見た数秒先の未来の光景が次々展開していくという現象はいったい何なんでしょう?
「何となく見覚えがある」なんて曖昧な記憶ではなく、「以前見た映画の場面を、もう一度再放送で見ているような感じ」で、数秒先に何が起こるかが確実に判っているんです。
いったいなんだ?
これは既視感ではなく別の現象?予知の一種?と色々考えていたんですが、ある雑誌の読者の投稿欄に私と同じ現象を経験した人の体験談が掲載されていました。
もう20年以上前になりますが、投稿の文章を読む限り同じ現象のようで、しかも、この人の場合、映画の再放送を見ているような感覚が何時間も続くこともあるそうです。私の場合は長くて数分程度ですので、まだ軽い方ですね。
この話を友人にしたところ、面白い仮説を立ててくれました。
曰く、人間の目は視界に入ったものを捕捉し、視神経を通って脳が感知するまで0.2秒かかるので、単純に0.2秒遅れでこの世界を見ていることになる。
何らかの感知機能のトラブルで、この0.2秒が0.1秒になったり、0.07秒になったりしていたのではないか。その認知のずれのせいで再放送を見るような感じになっているのでは?
もしかしたら?
この説を聞いた時、もの凄く納得しました。「数秒先の未来」とは書きましたが、実際はもっと短く、1秒以下だったのかもしれません。ストップウォッチで測れるようなものではないので、どうしても感覚的な時間になってしまい、正確なことが断言できないのですが、0.2秒ではなく0.1秒縮まった世界を感知していただけなのかもしれません。
ついでながら、雑誌の投稿者はいくら先の展開が判っていても、自分も周囲の人間も決められた通りにしか動くことはできず、イレギュラー的な言動は全くできないとも書いていました。それは私も同意です。
それこそ、シナリオ通りにしか動くことはできないようで、もしかしたら運命や宿命と呼ばれるものなのかもしれません。
※画像はイメージです。
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