さて、今回紹介する映画作品は、1990年に公開された、ブルース・ウィリス主演のアクション映画「ダイ・ハード」の続編でもある、あの世界一運の無い男が帰って来たと、今度は空港でテロリストと戦う事となる、ジョン・マクレーンの悲惨なクリスマスが再びと、前作よりもスケールアップし、ド派手な演出に注目できる内容となっています。
あらすじは、ジョン・マクレーン刑事がナカトミビルのテロ事件から生還し、1年後のクリスマスを迎えた事から始まります・・・
マクレーン刑事は、妻のホリーを出迎える為に、記録的な大雪に見舞われていたワシントン・ダレス国際空港へと訪れますが、運悪く駐車違反で捕まってしまい、クリスマスなのについていないと愚痴るマクレーン。
妻のホーリーを出迎える為に空港で時間を潰していた最中、怪しい二人組を見つけます。
銃撃戦の末に撃退をするも、男達が持つ武器や装備に、また戦闘技術と並々ならない様子を見せ、変な胸騒ぎを覚えます。
その予感は的中し、空港の通信系統は、元アメリカ陸軍特殊部隊のスチュアート大佐率いる元特殊部隊員によって奪われてしまいます。
彼らの目的は南アメリカの麻薬王であるエスペランザ将軍の奪還でした。
またもやテロに巻き込まれ、妻の乗る飛行機が人質に取られた中で、再び孤軍奮闘の戦いへと巻き込まれてしまうマクレーン。
はたして彼は、妻を守る事が出来るのでしょうか?
──と、この様な展開を迎えますが、今作では前作よりもハードなアクションに注目がいき、空港を舞台にしたド派手なアクションシーンが見どころとなる内容となっており、また空港の通信系統を乗っ取ると、斬新なネタが使われていましたが、考証の部分では様々な分野でのツッコミが多く目立った作品でもありました……
この映画を語る上で外せないのが、グロック拳銃の件です。
劇中でマクレーン刑事が、グロック拳銃は空港のX線検査に映らない代物だと言うシーンがあり、グロックは、X線に映らないモノだと思ってしてしまいました……が、その後調べてみたらそれは嘘で、グロックは確かにプラスチック素材の部品が多く使用されている拳銃ではありますが、銃身にスライドを始めとする部分は金属で構成され、マガジンや弾丸などは金属で構成されているのでX線検査時には拳銃と認識できると、ライトノベルの「フルメタルパニック」のあとがきに説明されていた時には目からうろこでもありました。
また教会での撃ち合いでは、空砲を撃つ際は専用アダプターを銃口部に取り付けなければ撃てないと知り、また近くで撃てば大怪我をしてしまうと、この映画では、考証の部分に色々な方面からのツッコミがあったらしく、監督のレニー・ハーリン氏も、考証の部分ではエンターテイメント性を重視してしまったと自虐的な事を言っていましたが、筆者はこの映画での銃撃シーンが気に入っており、特に空港内部で特殊部隊とテログループの銃撃戦で加勢して空港職員を助けるシーンが見どころとなっております。
エンターテイメントとリアリティの中間で揺れ動いた「ダイ・ハード2」真面目な部分はさておいといて、アクションと銃撃が見物な映画でもあります。
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