今回ご紹介するミリタリー漫画は、代表作に「高校鉄拳伝タフ」や「あばれブン屋」などの名作を手掛けた巨匠でもある、猿渡哲也先生の代表作でもある、ミリタリー・アクションを題材にした漫画作品「ドッグソルジャー」を紹介したいと思います。
さて舞台は、高度成長期の真っ只中である1980年代。
世界情勢の不安定化によるテロリズムなどが勃発し、日本でも、もはや対岸の火事では無くなった時代。
日本の内閣情報調査室室長である武智幸夫は、国内で発生するテロ事件及び、同盟国であるアメリカ合衆国の依頼により、ある一人の男を尋ねます。

その男とは、元アメリカ合衆国軍エリート特殊部隊であるグリーンベレーの隊員であり、多大なる勲章授与記録を持ち、あらゆる兵器に精通している、最強の軍人である、ジョン・キョースケ・飛葉でした。
……でも、アメリカ合衆国政府の汚れ仕事や、政府間の陰謀に巻き込まれ、ほとほとに嫌気がさしてしまった彼は、日本で野良犬のような惨めな生活を送っていたのです。
電気水道は止められ、固形燃料で都会の真ん中でサバイバル暮らしをしていた飛葉。
相棒の不動正美と共に、世界を荒らすテロリストと戦う事となるのです……と、ミリタリーとアクションを取り入れ、猿渡哲也先生独特のアクション表現などを活かした痛快なバトル漫画です。

この作品のアクションの見どころとなるのは、飛葉の持つ、アーミーナイフでした。
飛葉は銃や機関銃を使いますが、手榴弾を使ったトラップや、矢などを使い、ステルスキルを巧みに使い、敵と一対一で対峙した時は、アーミーナイフで敵を両断するなど、実に痛快なアクション漫画でした。
当時のミリタリー漫画作品の中では、アクションとドラマ性に力を入れ、映画の様な展開に胸を躍らせたモノです。

この作品の部分部分には、映画などのオマージュがあり、また当時では深刻な社会問題などをテーマに、アクションを描き、独特なリアルさと面白さで夢中になったモノです。
緊張感のある1980年代から1990年代にかけるまで、数多くの戦場と、各国の陰謀、そしてテロリズムと戦う、最強の軍人である飛葉のミリタリーアクションを楽しみたい方に、おススメの出来る名作です。
(C)1987 ドッグソルジャー 猿渡哲也 ビジネスジャンプ/集英社
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コメント一覧 (2件)
>映画などのオマージュがあり
とりあえずランボーがそのまんまだったのはセーフだったんスかね?
オマージュですよ。
オマージュですよ。
大切な事なので二回いいました。