脳裏に焼きついた正夢と事実

夢にもいろいろあるけど、正夢は普段の夢よりリアリティがあります。

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夢の話

留守番をしていた時のことだ、階段の下にある薄暗い納戸の中から話し声がする。
誰もいないと思っていたが、大人たちが集まっているではないか。
きっと、邪魔だから留守番だと言ったんだ。

私は納戸の引き戸を開けて、そっと中をうかがった。
父親がいる。

これは違うと思った、父親はすでに亡くなったのだ。私はとっさに、荷物の後ろに身を隠した。
父親は生前と変わらず面白くなさそうに、私に一瞥をくれた。
親族ばかり40人ほどが、隙間がないほどに詰めて座っている。

すでに亡くなった親族ばかりだ。
いくら親族でも、足がすくんで一歩も前に進めない。
荷物の隙間から目だけを動かした。

それぞれが、笑ったり立ち上がって叫んでいたり、賑やかな様子なのに、声は一切聴こえて来ない。

いったいなにが?

私は一体なにを見せられているのだろうか。
すると、Nおばさんが長男のHおじさんに担ぎ上げられた。
明らかに叫び声を上げ、恐怖で見開かれた目をこちらに向け、そのまま、Hおじさんが窓からおばさんを投げ捨てた。

納戸の奥には窓があった。あるはずがない窓だ。
Nおばさんは窓の下の川に投げ捨てられた。

つぎはあんただからね!

最後にNおばさんは、あたしを指差して叫んだ。声は聞こえないのに、そこだけ音として頭の中にはっきり残った。
耳に焼きついたと言うのは、こう言うことかと感じた。

あたしはひどく取り乱した状態で目が覚め、母が隣りの部屋から駆けつけた。
「怖い夢を見たの」
母はシーっと口に指を当てた。
「あれは事故だったんだよ」
あれって、なに?
事故って?

Nおばさん

Nおばさんは、嫁いですぐにくも膜下出血で亡くなったと聞いた。
葬儀は行われなかったし、親族は誰も行かなかった。
「Nさんの夢だろ」
母が耳元で囁いた。

母からすれば、Nおばさんは父の妹、小姑にあたる。
でも、わたしの夢を知っているような話ぶり。

「母さんも恐ろしい夢を見る、Nさんは無理矢理結婚させられて、それが気に入らずに、自殺したらしいの。」
「母さんも知らなかったけど、夢に出るから父さんに聞いたことがある」

夢に意味

次はあんただって指を指されたのは、どんな意味があるのか。
まさか、正夢?

NおばさんはHおじさんにやられたとか、たくさんの妄想で頭がいっぱいになる。
夢とはいえ、私が次に指名されたのだ。夢の続きを見られたらいいのに。

そして母も口ではただの夢だと言うけれど、仏壇に手を合わせたり、落ち着かない様子なのが気になり眠れない。

※画像はイメージです。

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