思いがけず予知夢を見る

私は、思いがけず予知夢を見ることがあります。
見た事が無い初めての夢は大体そうです。

子供の頃お世話になって何年も何十年もお会いしてなかったお医者さんが夢の中に現れて、子供の時と同じように聴診器を私の胸に当てている、 そんな夢を見た翌日にその方が亡くなったり、オレンジの夕日の中、行った事も無いような本当に見知らぬ街が、山からの俯瞰で夢の中に現れた次の日に震災があって、テレビに映った景色が正しくその景色だったり。
そんな私には、絶対忘れてはならない夢があります。

そこは、どこかの宿泊施設。ホテルのような小綺麗な建物じゃなくて、廃れたような、全体に白のペンキで塗装された海辺の建物です。海に面した方に2メートル3メートル四方の湯畑(?)があり、浴室が2つ。その両方に湯畑側から引き戸を開けて入れるようになってます。

私は向かって左側の浴室に入りました。ウッド調にまとめたブラウン系の浴室で、湯気が濛々と立ち込めてました。でも、温かさを感じるのと同時にゾッとする寒気も感じます。出口の方を振り向くと、ドアの横に5~6段の階段があり小さな小部屋に繋がっています。その階段を降りた辺りに髪の長い白い服の女性が横を向いて立っていました。(定番ですが)

「気づかれるな。こっちに来い。」

男性の声がしました。こちらの声には恐怖を感じず、むしろ安心しました。声の方を振り向くと、男性はいませんが、浴室の奥にもう一つのドアがありました。私はそっとドアを開け、中に入りました。
部屋は石造りのトイレでした。簡素なトイレで仕切りは石の仕切りだけ、見たくなくても見えてしまう、そんなトイレでした。

トイレに入ったのですが、そこから先には進めませんでした。前方の見えないところにさっきの女性の気配がするからです。
(ここにいたら俺死ぬな)
そう思い、トイレを出て、浴室を出ました。

外の空気を吸って,ホッとしてると、ジャスミンの香りがして

「この景色を忘れるな。来れば死ぬ。」

あの男性の声がしました。
私は、ドアの横の小窓を覗きました。浴室の女と目が合いました。

「うぁうぁ うううぁああ~」

ガラスを隔てて私に掴みかかろうとしてきます。
後ろにひっくり返りながら

「伊豆 伊豆!」

男性の声を聞き、目が覚めました。
予知夢体質だし、怖い夢だったので今でも忘れまいとしていますし、忘れられません。
それに、時々フワッとジャスミンの香りがするようになりました。
妻と喧嘩した時、風呂に入ってる時、コンビニにふらっと入った時、なんでも無い時にフワッと香ってきます。
「忘れるなよ」と言ってるように。

夢だし、意味は無いのかもしれません。本当に予知夢で守り神が警告してくれたのかもしれません。
少々話は飛躍しますが、アカシックレコードに興味があります。全宇宙のデータが収納されているというアレです。私は、人間にはアカシックレコードを覗き見る小さな穴を開ける力があるんじゃないかと思っています。それは知性力で、前頭葉にある第三の目で見たものを第六感で感じ取るんじゃないかと思うんです。

入浴すると、指で眉間をマッサージしながら、第三の目を少しづつ開きながら頭の中をまぶしい太陽の光が照らしていくのをイメージします。そんな事をやるようになってから、予知夢を見だしたように思えます。現実でも,閃きが良い方向に向かい解決した事が多々あります。

トカゲに肉塊となった自分を丸呑みにされ、ネコ科の猛獣に食い千切られてた原始より備わった防衛本能、私の予知夢もそんなものかもと思います。

もう一つ。2月に見た夢。
高さ5メートル程の塹壕のこっち側で、一般市民が何人もいます。

「来るぞ!」

誰かが叫びます。広がる絶望感。
その時、塹壕の向こうで閃光が光り、何も見えなくなりました。
この夢を見た時、私は津波がまた来るのかと思いましたが、3月半ば過ぎて、津波では無いようです。

ペンネーム:櫂英人
怖い話公募コンペ参加作品です。もしよければ、評価や感想をお願いします。

※画像はイメージです。

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