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初めてのドライブデートで起きた事

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今までずっと公共交通機関利用だったので、彼が免許を取って初めてのドライブデートに浮かれていました。
本当は家まで迎えに来てくれるとの事でしたが、免許を取り立てなのでちょっと心配。お迎えを断って、彼の住む地元まで電車で向かいました。
駅に着くと彼が車で待っていてくれて、シチュエーションにドキドキ。

目次

初めてのドライブデートへ

空港近くの町で交通量も多くて駅周辺はアタフタしながら、郊外に向かって走り出します。
ドライブデートもいいけどお酒飲めなくなるなんて冗談を言いつつ、私のお気に入りのお菓子を買って車内で食べたりしながら、ゆっくりのんびりデートとお買い物を楽しんだのです。

そんなこんなで日も暮れ始め、初めての運転で彼は緊張しっぱなし。精神的に疲れた事もあり早めには帰路へ向かったのですが、運転にも慣れて来たからと家まで送ってくれる事になりました。

近道で帰ろう

彼が牧場が見えるのどかな近道を知っているというので、のんびりと家に向かって走っていると、丁字路が見えてきました。
目の前と右側は牧場ですが左側はうっそとした林で、左からの車が来ているかどうかは運転席から見えにくいと思ったので、助手席の私は首を伸ばして左側を安全確認し、運転席の彼の方を振り向き「左側、大丈夫だよ!」と言おうと思ったその時。

私と彼しか乗っていないはずの車の後部座席に黒髪の女性が乗っていて、前方座席まで身を乗り出して来たのです。
咄嗟に私は口を手で押さえて声が出ないようにしました。

誰?

彼と私の間に知らない女性が、うつろな顔で真っ直ぐ正面を見ています。
林の陰になっているからでしょうか・・・薄暗く陰気な暗さの車内の空気が冷たく、重くなっていくように感じました。

たぶん1~2秒の事だったのですが、私にとってはとても長く、その女性の横顔を見つめていた感覚で、一瞬、時が止まったかのように感じた。
彼が右側から来る車を確認し、左側を確認するとき、私の顔を見て「どうした?」と声をかけてくれて我に帰りました。

彼を見て「ううん、別に何も」と返して、丁字路を曲がり、車内にオレンジ色の夕日が差し込むと女性の顔は消えていました。

ずっと気になってしまい、私を送り届けてくれた彼に「さっきの道は通らないで」と強く釘を刺し、不思議そうな顔の彼を見送りながら、無事に家に着いたと連絡貰えるまで生きた心地がしませんでした。

悲しい現実

後日、私の家に泊まりに来た彼に、あの丁字路で女性が車の中にいた事を話すと、彼から1ヶ月ほど前にあの場所で女性が事故で亡くなっているという話を聞かされたのです。

詳細は調べていないので、どのような事故だったのかは知りませんが、あの女性は無念の死を伝えようとしたのか?事故の悲惨さを教えようとしたのか?
のどかな牧場道でも、死亡事故が起きる悲しい現実を教えてもらったような気がします。

※画像はイメージです。

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