航空機だけじゃない!潜水艦も無人化の時代?ボーイング社「エコーボイジャー」

image source:ボーイング社 公式webサイトより
ミリタリーレポート

航空機だけではなく、潜水艦の無人化研究も進んでいます。
航空機で有名なボーイング社が開発する無人水中航走体「エコーボイジャー」もそのひとつで、アメリカ海軍への採用が検討されているようです。

話題の無人潜水艦とは?

「エコーボイジャー」は、アメリカのボーイング社が開発中の全長15.5mの大型のUUV(Unmanned Underwater Vehicle、無人水中航走体)です。

「エコーボイジャー」の特徴は、外洋での運用に関して、人間の手を必要としない点となっており、港から一回発進すれば、事前にプログラムされた内容に沿って数か月にもわたる期間の任務を行う事が可能だとされています。また、「エコーボイジャー」の船体には機器を搭載する追加のスペースを、拡張して搭載することがも可能で、これによって海中の調査に用いる機器だけではなく、軍事的な偵察に向けた機材や機雷などを最大8tも搭載し、それらを海中へ設置することが可能と言われています。

「エコーボイジャー」は一旦出港すれば、約1万2000kmもの距離を航行可能であり、約3000mの深さまで潜航することも可能となっています。1万2000kmという航続距離は、連続して潜航して進むことができるわけではありません。「エコーボイジャー」は、海上にディーゼルエンジン用の吸排気口を出しつつ、搭載されたディーゼルエンジンを駆動してバッテリーへと充電、その電気を使って海上や海中で活動できる仕組みとなっています。

このため「エコーボイジャー」は、バッテリー残量が少なくなった場合、いったん海面の近くまで浮上し、ディーゼルエンジン航行によって充電を行う必要があります。充電を行った後は約280km(東京~名古屋間の距離に相当)の距離を航行することが可能となると言われています。

アメリカ海軍は採用に向けた動きがあると言われていますが、日本の海上自衛隊にも無関係とはいえないようです。

現在海上自衛隊は中国の海洋進出に対抗し、潜水艦部隊の戦力向上を目指しています。しかし、密閉された空間で長時間潜航するという潜水艦の特性上、その乗組員の育成、環境に適応可能な適格者を見つけると、ほかの艦艇と比較して困難な状況にあります。そこで、潜水艦の任務の一部をこうした無人装備で補うことで、限られた数の潜水艦の有効活用を図れる可能性があるからです。

いよいよ海の無人兵器が登場してきそうな時代になってきています。


Writing by S&W M459