2006年1月にコペンハーゲン大学在学している女性研究者「カレーナ・ソンダガード」さん、当時31歳が妖精をテーマにした博士論文を書くためにアイスランドの首都「レイキャビク」を訪れていました。
しかしカラーナさんは論文調査に出たまま行方不明になってしまい現地の警察に捜索願が出されます。
そのため、現地の警察は「何らかの事件にカレーナさんは巻き込まれてしまった」と考え捜査を開始するのですが、残念なことに何一つ手掛かりが掴めませんでした。
事件の詳細
アイスランドは国民の多くが妖精を深く信じている。妖精にまつわる伝承や史跡などが今でも多く存在してします。
カレーナさんは妖精の物証を得るためにアイルランドに訪れるのですが、研究の途中に消息を絶ち、2006年1月に捜索願いが地元警察に提出されます。
行方不明になった場所も解らず、警察は懸命に捜索をしますが、カレーナさんの発見には至りませんでした。
その後、数年のも日が流れ2013年2月4日、事件は急展開を迎えます。
それはハイキング中の人が、地元で「妖精の住処」として有名なエルフ・ロックの「岩の丘を全裸で走っている人がいる」と警察に通報した事から始まります。
通報を受けた警察は捜索を開始すると、崖の中腹にある洞窟の入り口に全裸姿の女性が座り込んでいる所を発見し、すぐにレスキュー隊のヘリコプターによって救出されました。
その救出された女性こそが7年間もの間、行方不明になっていた「カレーナ・ソンダガート」さん本人だったのです。
カレーナさんは7年もの月日をどこでどうやって過ごしていたのか?なぜ全裸だったのか?疑問が残るばかりです。
それぞれの証言をまとめてみる
事件の解決の糸口として、関係者の証言をまとめてみしょう。
レスキュー隊による救出当時の証言
カレーナさんを崖から救出し、病院まで搬送したレスキュー隊の隊員の証言によると。
「彼女は聞いたことがない言語をつぶやいていた。理解できたのは、古いアイスランド語で妖精を意味する“アルフール”という言葉だけだった」
さらにアルモアさんの背中には“エルフ・ライティング”と彫らいたタトゥーがあったというのです。
大学の同僚の証言
カレーナさん発見後、同じ大学の同僚の証言は具体的で、
「妖精の王国への入り口を見つけたのかもしれない。」
「カレーナが無断で王国に侵入したことに腹を立てた“妖精たち”が、カレーナを監禁していたことも考えられる」
とあくまでもクリスチャン博士の想像ですが、7年間も失踪していたとすれば、何者かに軟禁か監禁されていたと考えるの普通です。
妖精を調査していた、発見された場所「妖精の住処」、最初に発見された状況は「走っていた」、中腹にある洞窟の入り口で発見された、発見後に呟いた言葉、それぞれの要素をまとめてみると、妖精に監禁され洗脳途中に脱出したのを発見されたとも考えられると思うのです。
美人学者失踪事件の真相を考察
様々な憶測がありますが、情報を精査すると「フェイクニュース」が有力説であると考えられます。
警察の捜索にも拘わらず、手掛かりが全くつかめなかったのがまず不自然に思います。
捜査や検証が進まない理由は、アイスランドには「妖精にまつわる史跡を重視する為の妖精保護法」があって法的に邪魔をしていると思う方もいると思いますが、成立したのは2012年、行方不明になった2006年には成立されていません。
カレーナさんが何をしにアイスランドに来たのか?を考えると、おのずとエルフ・ロックなどの史跡が優先に捜索されるはずで、なんらかの目撃証言などの足取りぐらいは取れていたと考えられます。
もしも何者かに監禁されているとすれば、身代金などの要求があって然りなのですが、七年の間にそのような事は一切なかった。人身売買などの事件に巻き込まれたとしても、これだけの事件にも関わらず、本人のコメントがない、その後の事件の調査も検証も行われていない事があげられます。
また、海外サイトの考察によれば、カレーナさんとして使われていた写真はカレーナさんではなく「ロシアの学生」。
使われている写真は、「アメリカカリフォルニア州のヌーディスト村に不法侵入に失敗し崖で動けなくなったところを救出」の記事から転用であるとされています。そもそも、アイスランドは国名から想像するよりは温暖な気候なのですが、カレーナさんが発見されたのは2月で平均気温は1℃前後、監禁されている間、ずっと全裸でいるのは無理な話でしょう。
これらから推測すると、ほぼ「フェイクニュース」ではないでしょうか?
フェイクニュースとして違和感
ただ一つこの事件の違和感があるとすれば。
なんの為と、誰が得をするか・・・ではないでしょうか?
もし失踪した本人が学者として等の知名度を上げるためであれば、事件後に本人のコメントが一切ないのはありえません。
七年間にあった体験など、不思議な体験としてまことしやかに語るのが普通であり、なにかしらの続報があってもしかり。
ほんとうは「フェイクニュース」ではなく妖精によって拉致監禁、しかし妖精保護法もあり、その語の事実が隠ぺいされたとか、「妖精」はして、例えば「妖精狩り」で金や名声を求め、エルフ・ロックなどに侵入する輩から保護するために、アイスランド政府がフェイクニュースとしてでっち上げた陰謀とかを、考えるのはオカルト好きとしては面白みがあるのですが、あまりにもお花畑。
まあせいぜい観光地として、変化球的なアピールぐらいではないでしょうかね。
はてさて真相はいかに(笑)
※画像はイメージです。
featured image:Stefan KellerによるPixabayからの画像
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