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中国の奇妙な食文化?生きた猿の脳を食う「猿脳(えんのう)」とは?

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4000年の歴史と言われ、人類の中で濃い文化がある中国。
その中で奇妙かつ血生臭いのが独自の食文化であり、 「两条腿的父母不吃,四条腿的桌椅不吃」・・・。
つまりは「二本足は父母以外は全部食べる、四本足は椅子や机は以外全部食べる」と形容され、なんでも食べてしまうという事である。

そのなかでもひときわ奇妙なのが、生きた猿の脳を生で食するという。
本当にそんなことが中国で行われていたのか?
あるいは現代でも存在しているのか?
今回はこの生きた猿の脳を食う、猿脳(えんのう)に触れてみようと思う。

目次

中国の奇食、猿脳(えんのう)とは

中国には数多くの奇食文化が存在しますが、身の毛もよだつのが「猿脳(エンノウ)」です。
生きた猿の頭蓋骨を割り、脳を食すこの奇食は高級珍味とされていて、宮廷料理にもなっていたと言われています。

猿脳の背景として実に様々な理由が存在し、仙人が不老不死の力を手に入れるため猿脳を食べていた、滋養強壮作用のある高級珍味、漢方薬としての効果等の諸説が存在しますが、どれも定かではありません。

食材の猿はなんでも良いという訳ではなく、知能が高い方が美味といわれ、特にキンシコウといわれる美しい猿が好まれたようです。かなりの数が乱獲されて、今では個体数が少なくなり最高保護動物に指定されたこともあって、入手不可能になってはいるのですが、今でも密猟され密かに食材として取引されているという噂があるほどです。

■ 稻鄉飲食文化博物館の展示物
Cara Chow (Charlotte1125), CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

どのようにして食べるのか?

猿脳の調理法はといえば・・・。
まず、生きた猿をこん棒のようなもので殴打したり、酒を飲ませて昏睡状態にして、中央がくりぬかれた円卓に猿の頭だけを出した状態で固定し、頭蓋骨をカチ割り、スプーンですくって脳みそを食する。
実際には頭蓋を入れ物に見立て、沸騰したお湯や油を流し込んで調理していたと言われていますが、新鮮な方が美味とされ、そのままの状態を食す方が好まれていたという説もあって、どちらが主流であったかは定かではありません。

食感は白子や肝などに似ていて、塩味を含んだ味がするみたいで、好みによってはトウガラシやショウガの塩漬けを調味料にしたと言われています。
同じ霊長類を食べるなんて身の毛もよだつ話で、カニバリズム(食人)にも近いものを感じます。

猿脳を食べた者の末路

滋養強壮、不老不死、特に食中毒に効果があるとされていますが、猿の脳を食べるというのは「実に危険な行為」なのです。

猿を含めた「脳」には、変異型クロイツフェルトヤコブ病(狂牛病)を引き起こす病原体があつまりやすく、この病原体は熱に強い為に調理程度の過熱で消毒できず、ましてや生で食するとなれば、ほぼ間違いなく感染します。
他にも猿は、HIV、黄熱病、エボラ出血熱などの病原体に感染している事もあり、食べることで感染し死に至る可能性がある、極めて危険な食材です。

最後に

高級珍味といえども、猿脳は死に至る危険な食材だと断言できます。
一番解りやすい例としては、映画「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」です。
ご存じない方は一度ご覧ください、主人公インディ・ジョーンズがインドの宮殿の晩餐会に招待され、デザートとして「猿の脳みそのシャーベット」がデザートとしてでてきます。

ちなみにですが、有名な宮廷料理「満漢全席」の中にも「猿脳」があるようです。
本物の満漢全席が食べられる!なんて謳い文句の高級中華料理店で、形を変えて知らず知らずのうちに出されていた・・・なんて事があるかもしれません。

※画像はイメージです。

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