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都市伝説を超えて化石なった?!アタリの「E.T.」

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都市伝説・・・それは様々な形で存在し、人々の好奇心を刺激するネタとして噂が立ちます。
その中でも真実だった・・・とあるゲームの都市伝説をお話ししたいと思います。

目次

スティーヴン・スピルバーグの「E.T.」

皆さんは「E.T.」をご存じでしょうか? 異星人と子供が指を合わせている映画のポスターも、公開当時から有名ですね。
映画のシーンでは、指を合わせるシーンはないのですが・・・ちょっと話が脱線してしまいましたが、映画の内容をざらっと説明します。

ある日突然に宇宙人と知り合う事になった少年が、異星人を助ける為に友達達と奮闘するハートフルなSFファンタジー。
公開するやいなや全世界で大ヒット、日本では「もののけ姫」に抜かれるまで映画の配給収入の歴代1位という話題作でした。

ゲームの「E.T.」

・・・が、ゲームになっていた事は御存じでしょうか?
1982年、「E.T」の興行的成功を期に監督であるスティーヴン・スピルバーグ氏と制作会社であるユニバーサル・ピクチャーズに接触したゲーム会社がありました。それは、当時のアメリカのコンピューターゲーム業界においてその名を知らない程に有名なアタリ社。

人気映画を題材にしたゲームを開発し利益を得ようと「E.T」のゲーム化の為に莫大な資金を使い、版権を手にしたまでは良かったのですが、クリスマス商戦に間に合わせなければいけないと、たった5週間で完成させろと厳命がくだります。

■ 『E.T.』のパッケージ(1983年に埋め立て地に廃棄処分され、2014年に発掘されたもの)写真には「E.T.」以外のソフトも映り込んでいますので、在庫されていたソフトを全て廃棄処分されたと考えられます。taylorhatmaker, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

出来上がったのはクソゲー

当初は映画の内容を踏まえたゲームにしようとしましたが、製作期間はたった5週間とそもそも無理があります。

「E.T」を操作、落とし穴に気を付けながら、通信機?を作る為にアイテムを探し出し、特定地点で宇宙船を呼び出し、着陸ポイントまで行けばクリアという内容なのですが、当然に映画の趣旨から逸脱しており、さらには制限時間や体力があるうえに、ほとんどがランダム配置とゲームとてもクソゲに仕上がってしまうのでした。

クリスマス商戦に間に合いゲームが世間に売りに出され、500万本も売りに出されたのですが売れたのはたったの150万本。
僅かにしか売れず、その損益は70億円だったと言われ、アタリ社は負債を補う為に奔走するのですが、努力虚しく倒産してしまいます。

ソフトの行方は?

膨大に残ったソフトはその後、処分に困った会社側が廃棄処分として地中深くに埋めたとされ、それは都市伝説だろうと揶揄されていました。
しかし、2013年にあるドキュメント番組で発掘作業が行われると、ほんとうに地中から発見され、E.Tが地中に廃棄された事が明らかになったのです。

発掘されたゲームソフトは後に博物館に寄贈され、ゲームソフトで初めて化石になったソフトとして扱われるようになったのです。

いば・よしあきと申します。
クソゲーをクリアできた人を見た時に、本当にクリアできたのだと思わずその人を尊敬してしまうライターですが、宜しくお願い致します。

 

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