少女リーガンにとりついた悪魔を祓うために奮闘する、悪魔祓い(エクソシスト)の活躍を描いた作品「エクソシスト」は国内でも有名な映画のひとつで、ホラー作品としてもかなり完成度の高いと評判の作品です。
その完成度の高さには秘密があり、監督のフリードキン氏は映画撮影のために人を殺してしまうかもしれないとさえ言われるほどの人であったとされます。
それを裏付けるのは、撮影中の現場に本物のショットガンなどの銃を持ち込み、演技中の俳優たちの至近距離で発砲し、本物の恐怖感を与えていたようだ。
劇中での緊迫した演技はショットガンを向けられ、いつ本当にうたれるかもしれないといった本当の恐怖が、観客にも伝わるものになっています。
他にも悪魔のパワーを実感させる意図で、映画撮影中部屋の温度を常に0度に設定し、極寒の寒さの中で俳優さんたちに演技させていたという話もあります。
フリードキン氏の狂気にも似た思いがすべて集まったという作品だからこそ、あれだけの恐怖感を観客に与えることができたのであろう。
ただそれだけでは終わらず、撮影中にさまざまな怪奇現象がおき、最大の事故は映画セットを全焼させた原因不明の火事で、本当の悪霊の祟りと出演者を含む全てのスタッフを恐怖に陥れ、さらには映画製作関係者の9人が、撮影中、公開直後に死亡している。
映画公開後、嘔吐や失神する鑑賞客が続出し、映画を鑑賞した為に悪魔に取り憑かれたという人も少なくなかったようです。
それにしても「エクソシスト」という作品は、本当によくできた作品なのだと感じます。
私はちょうど中学のころに、初めてビデオで見た作品なのですが、リンダ・ブレアをはじめとする俳優の演技のすさまじさに、まともに画面を見ることができなかったほどの映画でした。
何よりも恐ろしいのが、監督はこの作品をホラー映画として撮影したつもりがなかったというのがわたしにとっては一番の恐怖でした。
なお劇中リーガンが緑の物体を吐き出す場面がありますが、あれは豆のスープのようです。
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