今回御紹介する作品は、機動戦士ガンダムを手掛けた矢立肇氏、富野由悠季監督が原案をし、後の名作「機動戦士ガンダムMS08小隊」の神田武幸監督が手掛けた名作アニメ「銀河漂流バイファム」を紹介したいと思います。
本作は1983年から1984年に放映され、ジュール・ヴェルヌの小説である『十五少年漂流記』をモチーフにし、かつて富野由悠季監督が機動戦士ガンダムで描きたかった、宇宙を漂流し生きる為に戦う少年少女の葛藤を描いたSFロボットアニメでもあります。
本作の舞台となる世界は西暦2058年の時代。
地球が宇宙へと進出し、遙か四十数光年にまで人類の足跡を残し繁栄を迎えていた最中、イプザーロン系宇宙にて開かれた植民惑星クレアドに、ククトニアンの率いる侵略軍によって侵攻され軍隊は壊滅状態となり、練習宇宙艦ジェイナスに乗り込んで逃げる事になった少年ロディ・シャッフルと12人の仲間達は、苦渋の選択の後に同胞や両親が捕虜として捕らえられている敵衛星タウトに向かい長い旅を続ける事となります。
でもそれは容易な事ではなく、戦火の手は容赦なくロディと仲間達を襲っていきます。
ククトニアンの軍隊に立ち向かう為に、RVバイファムへと乗り込むロディは、仲間達を守る為に戦う事となりますが、彼等の宇宙の旅は容易なものではなかったのです。筆者に印象的だったのは、ヒロインとなるロディと良い仲になるカチュア・ピアスンに関わる物語でした。
彼女は植民惑星クレアドに侵攻したククトニアンの混血児であり、その事で仲間達と不和が生じてしまいますが、ロディや彼女を慕う仲間達の想いによって混血の差別を乗り越えていくシーンは、非常に想いでの深い内容となっています。
また13人の子ども達を守る唯一の大人となってしまったケイト・ハザウェイの存在も印象の深いモノで、ロディの初恋の相手であり、彼のキスを奪った大人の女性として非常に魅力的な人物でした。
でも彼女がロディを守る為に戦死してしまい、運良く生き残るもOVAで生きていてよかったのですが、記憶喪失となっていたと衝撃的な内容は今も心に残っています。
そして何よりに筆者が好きだったのは、オープニングの英語の歌詞で流れていく、壮大な物語を思わせる雰囲気の始まり方が一番の楽しみで、学校から帰りテレビの前で正座をして見ていたのは、今にも忘れられない良い思い出です。
RVバイファムのプラモを片手に、アニメに夢中になり彼等の苦難の冒険をハラハラと見ていた少年少女の銀河漂流記。
冒険を魅せてくれた名作です!
機動戦士ガンダムも大好きですが、銀河漂流バイファムのRVバイファムもお気に入りでした。
プラモを買い、バイファムを眺めていた時、ビームガンしかない事に不安を覚え、ザクのヒートホークを装備して悦にハマっていたライターですが、宜しくお願い致します。
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