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旧日本陸海軍模型保存会 レポート

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Twitterで知って、どうしても気になってしまったので行ってきました。
「旧日本陸海軍模型保存会」

到着すると真っ先に目に入るのが、庭に巨大な実物大の「四十五口径十年式十二糎高角砲 B型」ですが、地味にスゴイ思うのが手前に展示してある、「九三式13粍連装対空機銃」現存する物も少なく、模型であったとしても実物大を見られるのは眼福な事ではないでしょうか?
どちらも主に木と塩ビを利用して造らえています。

訪問した日はお休みのようでしたが、御用の方はと携帯の電話番号が書いてあったので連絡してみました。
どうやらオーナーは年配の方で、その日は病院や買い出しに街へ出かけていたようで、もうちょっとで戻るので開けてくださるという事になったのです。

しばらくすると、オーナーの「眞山博」さんがやってきましたので、インタビューをしながら中を拝見させて頂きます。

オーナーは「大和」と「ゼロ戦」が大好きで、1/1スケールにこだわり、展示物を通して戦争とはなんなのかを伝えていきたいという気持ちでこちらのテーマパークを開いたとの事です。

■ この九九式軽機関銃も手作りで、何丁か制作して中には電動ガンのメカボックスを内蔵してサバゲでも使えるものもあるようです。

展示室は自宅のガレージを利用していますので、入口に扉は無くカーテンで仕切っただけ。
以前は防犯カメラすら無かったので、展示物をもっていかれそうになった事もしばしばあったそうです。

■カーテンをあけると砲弾の模型がお出迎え

オーナーの「眞山博」さんから、解説やご両親の戦争談等のいろいろなトークを聞きながら展示物を見学します。

展示物はほぼ全てがオーナーの手作りによるもので、プラモデルを組み立てた物もあるのですが、フルスクラッチされた物がほとんどなので驚きです!

■ ゼロ戦搭載の九九式二十粍機関砲、三式十三粍機銃、九七式七粍七機銃

■九六式二十五粍単装機銃

戦時中、お父さんが九二式重機関銃の砲手で、命からがら生還したそうなので、思い入れがあるようです。
下に展示している写真は太平洋戦争当時のお父さんの写真です。

ドイツ軍コーナーもあります。
こちらの展示は市販品のプラモデルを組んだもの、MG34はフルスクラッチ。

アメリカコーナーもあります。
M16はMGC製モデルガン、M60はアサヒファイヤーアームズ製、過去にエアガンやモデルガンの販売もしていたそうです。

■過去にサバイバルゲームもされていたとかで、ちょっと違うのですがこんなものも展示しています。

次は奥の展示室です。
まず目立つのが巨大な「戦艦大和」の模型、最終形最終時兵装状態です。
私の撮った写真では解りませんが、凄まじいコダワリで信じられない部分まで造り込まれています。

■ 実際に行って生で見ると驚愕すること間違いなし!

この部屋には他に、ゼロ戦のカットモデルも展示されていて驚きのクオリティです!
プラモデルの世界にも指摘オヤジはいるようで、パーツのサイズが違う!とかクレームを付けられた事があるのですが、眞山さんとしては模型として見栄えやディテールを重視しているそうです。

ちなみにその指摘オヤジは自分では作らず、指摘するのが専門のような事をほざいたようで、作りもしないに全く。

■ こんなを細かい機銃をフルスクラッチでつくっています。

■製作過程がわかります。プラパイプや伸ばしランナーなどを組み合わて作っているようです。

旧日本軍の装備の展示もあります。
飛行服はワークマン購入したツナギを染めてワッペンを貼り付けてつくったそうです。

■ 旧日本軍の歩兵銃のモデルガンで揃えて全部展示してあったそうですが、諸事情で今がフルスクラッチの三八歩兵銃と百式機関短銃だけの展示です。

特別に作業室も見学させていただきました。
大型の展示物はこちらで作業して作っています。

■ いたずらで壊されてしまった迫撃砲を修理中

次に二階の玄関部分に設置されている展示品を見学します。
個人のアミューズメントパークならでは手作り感が楽しい。

ここでは、眞山さんが市販のプラモデルを利用してつくったジオラマが見学できます。

■塗り間違えのを後になって気がついたそうなので、無用な指摘はナシでお願いします。

実はオーナーの眞山さんは、毎年行われる「静岡ホビーショー」や「タミヤフェア」のモデラーズクラブ合同作品展会の常連での人気投票などの受賞経験や、台湾では割としたれている有名な「プロモデラー」なのです。

写真ではわかりませんが、フィギアの表情が豊かです。
細部のディテールは得意だけれども、フィギアは・・・と仰っていますが、素人目からすれば、息遣いさえ聞こえてきそうなレベルです。

ここからはグロいので閲覧注意となります。
モザイクはかけていますが、苦手な方は読み飛ばしてください。

戦場でのリアルを追求した作品も作っています。
ただ単純にグロイという訳ではなく、それぞれにドラマがあります。

■降伏するドイツ兵と興奮を射殺しようとする兵士を止めに入る

■ 映画「ウインドトーカーズ」をイメージした作ったジオラマ(別室での展示)

最後に工房で出来上がったスゴイディティールのキットや製作途中の物を見せていただきました。

■ エッチングパーツに頼らず、一つ一つ手作りです。
細かすぎて写真では確認できない部分もあり驚きです!

■空中線や碍子(写真には写りませんでした)、細部まで凄まじいこだわりです。

最後にテーマパークという表現を使っていますが、資料館として価値が高いようにかんじます。

オーナーの眞山さんは見た目はちょっと強面ですが、人生経験が豊かでとても波乱万丈な人生を歩んだ方で、展示品の説明の間に挟んでくる、いろいろな話がとても魅力できで楽しいです。

外観のインパクトもさながら、展示している模型の細かさが筆舌に尽くし難い!
歴史好き・日本軍マニアの方はまず間違いなく楽しめますが、戦車や戦艦、プラモデル好きだとさらに楽しめる事間違い無しです!

あと眞山さんは模型の製作代行も請け負っているそうです。

また庭にまだ空きがあるので、ほかにも作る計画があるとの事で今後が楽しみですね!
興味のある方は見学にいって見てはいかがでしょう?

目次

アクセス

〒418-0104
静岡県富士宮市内野1551−56
Googleで「旧日本陸海軍模型保存会」と検索すると出てきますが、普通のナビで住所でも出てこない場合があります。
その場合は、「ACN西富士オートキャンプ場」もしくは、「民宿峠の茶屋」で検索すると良いみたいです。
ちなみに私は、スマホのGoogleMapを使っていきました。
営業時間
4~9月 11:00~17:00
10~3月 15:00~16:00
定休日
月・第2、4の土・日曜日
入場料
500円(子供は割引があります)
※自宅で作業している場合は開けて頂ける事があるようです。
玄関先のボードに携帯番号が書かれているので聞いてみると良いでしょう。
ただし常識の範囲内でお願いします。
2018年8月訪問、情報に誤りがあった場合には連絡をお願いします。

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