さて、日本の昭和特撮作品には忍者をテーマにした作品が数多く見受けられます。
「仮面の忍者赤影」「忍者キャプター」「快傑ライオン丸」と、実に数々の個性的な忍者の特撮ヒーローがいました・・・
筆者も忍者は好きで、子供の頃は忍者の出る漫画やアニメに特撮を夢中になって見ていました。
今回は昭和の中で、初期の特撮忍者ヒーローを紹介したいと思います。
戦時中、日本と世界の正義と平和を守る事を目的とした忍者組織「あけぼの機関」は、人知れずに世界の秩序を守っていました。
戦争の混乱に乗じ世界征服を狙う悪の組織達から世界を守る為に、かつて伊賀と甲賀の忍者の末裔で構成された忍者部隊は、驚異的な身体力と超常的な忍術などの駆使し巨悪と戦っていたのです。その組織は「忍者部隊月光」と呼ばれていました!
さて、この名前をどこかで聞いた事があると思う方が多いと思います。
何故ならこの名前は、あの「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の中で何回も登場し、また両津勘吉も子どもの頃に夢中になっていたとのエピソードもあり、あの名作「おばけ煙突が消えた日の巻」の中でもごっこ遊びをしている場面があると昭和の特撮でも最も思い出深い作品、それが「忍者部隊月光」です。
戦時中を舞台に敵対組織である世界征服を狙う悪の忍者組織「ブラック団」に科学技術で世界征服を狙う秘密結社「マキューラ」と、摩訶不思議な妖術を操る術士を抱える「まぼろし同盟」と戦いながら、世界の平和の為に戦う忍者部隊を主人公に物語は進んでいきます。
主人公の「月光」を始め、「月輪」と「名月」と月の名前を持つ忍者の仲間達と共に悪の組織と戦っていく、昭和の特撮の中でミリタリー色が強くあの洋画ドラマ「コンバット」の和製版を目指して作られた作品でもあり、時代劇のテイストにミリタリーの持ち味などが活かされ、アクションがふんだんに盛り込まれた・・・まだ特撮技術が未熟な時代の中で、身体を張ったアクションが目白押しな今作。
これが昭和の特撮だと、あの両津勘吉が夢中になって見た理由が解ってしまう程に、夢中になれる色褪せない特撮作品です。
(C) 1964 忍者部隊月光 国際放映
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