荒廃した世界を二人の女の子が旅します。ユーリとチトはケッテンクラートに乗り旅します。
喧嘩したり、銃を撃ったり、食料を探したり、でケッテンクラートの生活と旅がシュールです。
パンデミックや核戦争などでと思われる人類の文明が崩壊した世界を軍服を着た二人の少女が旅します。
食料が好きで食いしん坊で寝てばかりのユーリ。しっかり者で機械に詳しいチト。
ユーリが入ってみようといっと言って入った穴から脱出する目的があるのですが、それ以上におもわせぶりなセリフや不思議な生物や謎めいた展開があって、これからの話が気になります。
チトがケッテンクラートを運転しひたすら進み、時にはライフルに実弾を詰め、ゲームのように試し撃ちをしたり、雪だるまを作ったり、温泉を自分達で作って入ったり、魚を獲ったりとまったりしつつ生活していく二人の光景は時にほのぼのしているようにもおもえ、人が居ない世界で寂しいような気もするのですが、かえってエンジョイして生きてサバイバルしているようです。
旅する移動手段がケッテンクラートというのが渋すぎです。
私はこの漫画でこの乗り物が実在していることを初めて知りました。
ドイツ軍が東部戦線で各種の輸送や牽引などに使われたそうで、バイクと同じように操作も扱いやすく、泥道にも強く重宝された乗り物です。
友人でドイツに詳しい人に言わせると450キロの牽引も出来、メンテもしやすくレアな機体だと教わりました。
二人しか世界には存在しないのかと思いましたが、地図を作りながら旅してる男性のカナザワや、飛行機を復活させようという女性も登場して何やら訳がありそうな世界観です。
銃器や砲弾や兵器の描写も細かく、食料もレーションを探して食べるなど、ミリタリー好きの心をくすぐる作品です。
二人の旅もどつき漫才のように面白おかしく進むのが面白いです。廃墟や荒廃したり、動かなくなった乗り物や建物の崩壊が物語を楽しくしているのかもしれません。
17年秋にアニメ化もした、「少女終末旅行」は、なかなかのおススメ作品です。
(C) 少女終末旅行 つくみず バンチコミックス 新潮社
(C) つくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会
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