MENU

「機動戦士ガンダム」の魅力はモビルスーツが携える「兵器」にあり?!

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。

「バズーカ」「マシンガン」・・・その危なっかしくも居並ぶ横文字にときめいてしまうのはやはり格好いいモノ好きの性というものですが、同時にそれらが「現実にも存在する」ものでもあるからこそ、その魅力がただ想像上の産物に留まらない「油臭さ」や「鉄の重み」を感じさせるものになる…というものかもしれません。

「機動戦士ガンダム」においては、生身の兵士がそれらを使う事もさる事ながら「モビルスーツ」という「人を模した兵器」が「人の持つそれとよく似た形」のそれら兵器を人間さながらに取りさばいて戦う姿が描かれます。
しかしここで「冷静に」考えて見ればモビルスーツの全高は「18m」、人間より「10倍」大きい体躯が扱う兵器の「リアリティ」もまた気になってくるものではないでしょうか。

その興味を誘うように作品内に設定された「口径」等を取っ掛かりに、今回は代表的量産機「ザク」の武器と現行兵器の姿と「見比べてみる」…「リアル」の側からモビルスーツの世界をのぞき見てみる「楽しみ方」をご紹介してみます。
「ヒトラーの尻尾」と呼ばれた野心家が、モビルスーツを見て燃え上がらせた野心を垣間見る・・・かもしれません?

目次

「戦車砲」が「マシンガン」?!

18mサイズの巨体が操る火力は威力だけじゃなく多機能性までもたらした…かもしれないスゴさをご覧あれ!

「機動戦士ガンダム」に登場した「モビルスーツ」は、量産機の代名詞である「ザク」を筆頭に「18m」前後の体高を持つと設定されています。
後の作品では20m超まで大型化した後、技術の向上によって小型化へと向かう技術的な潮流であったり、或いは試験的な目的や単機での絶対戦力を目標とする等の特異な発想で巨大な機体が開発されるケースも存在しますが、おおよそ「18m」前後がシリーズを通して基本的な体高と考えられます。

これだけの「高さ」を持って動き回るのは大型の戦艦などであり、陸上兵器となると「全長」11m程の「(超)重戦車」が最大級とされる事から「モビルスーツ」の体躯というものが存在だけで驚異的なものであるとイメージ出来るのではないでしょうか。
そんな巨体が「携行する武器」…正に「鬼の金棒」とも言えるようなシロモノとは一体どんなものなのか、劇中においてまずその存在感を誇示する代表的なものが「ザクマシンガン」です。

存在感を誇示する「ザクマシンガン」

その名が示す通り「ザク」の主力武器であり「ザク」の勇ましい姿を形作る上でも象徴的な「得物」となっているものです。
凄まじいのはその口径…「120mm」とされるそれは、現代の陸戦兵器では「戦車砲」に分類されるものの中で大型・大火力と位置づけられるものになります。

「ザクマシンガン」のように速射を可能とするのは艦載兵器となる「5インチ(127mm)砲」等の範疇となり「ザク」の機動力と相まってその威力は驚異的なもの、単純に推測される内容としても「単発の砲撃で主力戦車を破壊出来る」だけの威力を「マシンガンのように連射」出来たり「戦車よりも遙かに高い機動力で戦場を駆け回り、艦載砲をバラ撒く」という。
それこそ「超大型戦車」や「地上戦艦」という幻のまま歴史の彼方へ消えて行った兵器が夢見た威力そのまま、下手をすれば「それ以上」の破壊力を形にしてしまったものだと言えます。

かくしてその大きさから言えば戦車砲や艦砲に匹敵する威力を持っている事が推測される「ザクマシンガン」ですが「機関銃」を意味する名称や形状からは現代兵器で言う所の「軽機関銃」から「アサルトライフル(自動小銃)」等を含む候補が挙げられ、ともすればそれらを「兼用」出来るのではないかとも考えられる姿を持っています。

特徴的なのが銃身上部につけられる円盤状の弾倉「パンマガジン」と呼ばれるものと類似した形状を持つもので、劇中では装着部位や形状が異なる「ドラムマガジン」と呼ばれています。
この形状の弾倉が現実に準拠した性能であれば、弾倉一つで「100発程度」の装弾が可能であると推測されます。

強力な兵器を「携行武器」のように扱えることが利点

これらの特徴に基づいて考えると「ザクマシンガン」とは一つの装備で戦車や艦砲に匹敵する、強烈な火力で以て敵を破壊しつつ拠点を制圧。
制圧した拠点から強固なトーチカもかくやと言った「砲撃戦」を展開、果ては拠点を奪回しようとして投入されるであろう航空戦力に対しても有効な「対空砲」としての性能すら併せ持つ、極めて有用性の高い兵器であると考えられます。

更に「モビルスーツならでは」の利点として、モビルスーツはこの強力な兵器を「携行武器」のように扱う事が出来るという特徴が指摘されます。

例えば給弾、戦車砲にしろ艦砲にしろ、砲弾を装填しない事には使えないものですが、この砲弾というものはその威力に比例して重くなるもので「5インチ砲」では実に30㎏を越えるとされます。
その為、速射を前提とする艦砲では「給弾機構」も含む大型の機械とならざるを得ませんが、モビルスーツであればこれを人間のように「弾倉の交換」で行えるという強力な利点が生まれるものとなっています。
威力が高い上に多様な戦術運用にも対応出来る。それはまるで「陸戦兵器の夢」が形になったもの、と言えるかもしれません。

「280mm」は「対艦用」?!

圧倒的な破壊力を持ち運べる恐ろしさはモビルスーツ時代の凄まじさか。量産機が担ぐ最大級の威力とは!

敵方の量産機、言うなれば敵役でやられ役という役回りでありながら、あらゆる武器を使いこなして立ちはだかる練達の戦士を思わせる勇姿を見せた「ザク」。
語る上で、主力武器である「ザクマシンガン」に白兵の恐ろしさを際立たせる手斧「ヒートホーク」と並び、絵になる武装と言えるのが、大型火砲である「ザク・バズーカ」でしょう。

「ザク」の全長と同程度の長大で武骨な砲身を持つ砲兵器は、資料によって異なる記述があるものの最大口径として「280mm」という巨大な口径を持つものとなっています。

現実の歴史で見るとこの大きさを持つのは第二次世界大戦期以前の大型戦艦主砲級か、陸戦兵器なら日露戦争における旅順要塞攻略戦で勇名を馳せた「二十八糎砲」、列車砲として知られる「クルップK5」や「ザク・バズーカ」が本編以前に行ったともされる。
核砲弾による砲撃を目的として作られた「アトミックキャノン」こと「M65 280mmカノン砲」等、数は多くないものの恐るべき破壊力で存在感を示すものが居並びます。

これ程の規模になると大きさや重量から動かすだけでも大きな力が必要となる為、射出される砲弾を真っ直ぐに目標へぶつけるのではなく、弾道計算によって着弾位置を割り出しながら砲弾を当てていく方法が主となり、単純に口径だけで威力を比較するというものではないという事になります。
ただ、端的にその「威力がもたらす結果」で見ると、戦艦による砲撃戦であれば「直撃=撃沈や航行不能」であり、地上戦であれば「爆撃」に相当する、およそ「規格外」に近い戦力であると言われます。

これ程までの破壊力を「歩兵が担いで歩き回るように」「戦闘機もかくやという速度で飛び回る」存在が、引っ提げて戦場を闊歩するという凄まじさは筆舌に尽くしがたいものでしょう。

バズーカとモビルスーツの位置づけ

「宇宙世紀」の時代はモビルスーツも運用出来る宇宙空母を筆頭に、宇宙や空中に戦艦が進出した時代ではあります。
ブリッジに肉薄された挙句、戦艦主砲を叩き込まれて無事で居られる程に強固な防御を確立出来た訳でも無いであろう事から、核弾頭を持ち出すまでもなく「モビルスーツ対艦用」という恐るべき兵器として位置づけを確かなものとしていたと考えられます。

一方でその大きさと重量は決して扱いやすいとは言えないものであろう事も確かであり、装弾数も一発撃ちきりではないとされるものの、多いもので「弾倉一つにつき5発」とされる事などから、現実における同サイズの兵器同様に使い所を選ぶ性質も持ち合わせていたと考えられるものになっています。

ちなみに「バズーカ」とは第二次世界大戦においてアメリカ軍が開発した「広がった砲口を持つ歩兵用ロケット弾発射器(ランチャー)」の名称とされ、同時代に発明された広口のラッパのような楽器と形状が似ていた事から付けられた公称だとされます。
厳密に言うとこれは「推進力(ロケット)付の弾頭を装弾し、狙って撃つ為の装置」であり「砲身内で装薬に着火して射出する装置(無反動砲など)」とは区別が為されます。
「ザク・バズーカ」はこの点、連射が可能とされる描写や複数の弾頭を収められる弾倉の存在などから、厳密には「無反動砲」ではないかと言われています。

その辺りの経緯を考える話題として「バズーカ」という名称の由来となった楽器は、当時の著名なコメディアンが発明したもので、その名称が持つ印象も元々はユーモラスなものであったと考えられます。
しかし後に兵器の名称として第二次世界大戦を通し定着、更に大戦当時の陸軍元帥、後に大統領となった「ドワイト・アイゼンハワー」の言として「アメリカの勝因となった兵器」の一つにバズーカが挙げられた事で、その名が「強力な兵器」という印象を得たのかもしれません?

敢えてこの「バズーカ」という名称を機能に寄せて「ザク・アンチマテリアル・ガン(無反動砲)」などともったいぶった名称にするのも収まりが悪く、砲の意味に寄せて「ザク・キャノン」としてしまうと、他のカスタム機と混同してしまう問題などもあり、意味合いや意図、イメージの揃った命名であると詳細をつつき回してなお唸らずにいられない命名だと言えるものではないでしょうか。

モビルスーツという兵器が持つ武器

今回はモビルスーツという兵器が持つ武器から、現代兵器との比較を通してそれらがどのような存在なのかを並べてみました。

「モビルスーツという兵器」が「持つ武器」という入れ子構造のようなそれは、モビルスーツという「人型を拡大・強化する」装備によって人間の扱う道具が単に大型化するだけではなく、その役割や機能も拡大させる可能性を示したとも言えます。
また装備へ着目し、その扱い方や機能を抽出する事で役割やキャラクター性を表わす「改造」や「カスタマイズ」といった観点も成立していく事となります。
「モビルスーツ・バリエーション(MSV)」という、作中には登場しなかった構想のみ、或いは局地に少数参加したなど「IF」の設定を加えられた機体がプラモデルとなって登場するといった広がりを見せた事も「機動戦士ガンダム」の人気を支えたものであったかもしれません。

こうした「改造」や「カスタマイズ」に焦点を当てた作品も複数存在する中で、現在バンダイチャンネルにて配信されている「ガンダムビルドメタバース」を始めとする「ガンダムビルドシリーズ」は、その作中で示された「プラモデル作例を動かして対戦する」という技術がVRを用いて実現間近であるというニュースと相まって、注目の作品と言えるでしょう。

火事と喧嘩が江戸の華なら、銃火剣戟は戦場の花・・・アブナいものだと分かっちゃいますが、ブンドドに魅せられた子供心は百まで忘れず・・・知識が増えてもっと沼っているかも。

(C) 創通・サンライズ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

どんな事でも感想を書いて!ネガティブも可!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次