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絶望的な戦局を打開!ロマンあふれるハードコア架空戦記「GROUNDLESS」

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架空戦記ものにおけるロマンと言えばあなたはどんなものを思い浮かべるだろうか?存在しないような超兵器。奇抜な戦術。色々あるだろうが、絶望的な戦局をくつがえす熱い展開は架空戦記ものにおけるロマンの最たるものだろう。
今回ご紹介する「GROUNDLESS」(著 影待 蛍太/アクションコミックス)は、寄せ集め部隊の戦いを描いた架空戦記漫画。ある意味架空戦記ものの醍醐味が詰まっているこちらの作品。一体どんな見どころがあるのか。今回はその魅力に迫ってみよう。

目次

復讐から始まる架空戦記!そのおもしろさを支えるポイントとは

今回ご紹介するマンガ「GROUNDLESS」は、ヨーロッパ風の島国を舞台にした架空戦記。軍、民兵、自警団が危うい緊張関係を続ける中、軍の罠によって家族を奪われた主人公ソフィアの復讐劇を軸にストーリーは進む。自身も片目を失い、復讐に燃えるソフィアが向かうのは、仇である軍と緊張関係にある自警団。以降はソフィアの復讐の進行にからめつつ、危ういバランスの上で成り立っていた島内の秩序が崩れ、ソフィアたちが戦いに巻き込まれていく様が描かれていく。

この主人公の復讐と島の混乱がどのように絡んでいくのかが本作のポイント。
そのためか、島内の各派閥の状況・戦略・そして主人公が選んだ狙撃手のスキルについて、本作では非常に詳細に描かれる。
人によってはこうした描写がすこししつこく感じられるかもしれないが、架空の戦場を描くにあたってこれらの描写をおざなりにすると、とたんに物語が薄っぺらくなる。

「GROUNDLESS」は個人の復讐からはじまって、兵士同士の戦いへ世界が広がっていくにつれ、読者は物語世界に深く潜りこんでいくような漫画だが、この没入感を支えているのは作者による詳細な描写といえるだろう。「GROUNDLESS」は作者による丁寧な作品づくりが作品世界の深みをもたらしている漫画なのだ。

あれもない、これもない?主人公たちに降りかかる戦場の「シビアな現実」

軍、民兵、自警団の三すくみが続く島で、主人公の復讐劇を軸に自警団の奮闘を描いたマンガ「GROUNDLESS」。主人公ソフィアの復讐が進むとともに、戦況もめまぐるしく変わり、とうとうソフィアたち自警団も戦いに赴くこととなる。だが、訓練はしているとはいえ自警団にとってはこの戦いが初陣同然。しかも数では圧倒的に劣勢。この状況を彼らがどう乗り越えるのか。そしてソフィアの復讐はどうなるのか。この顛末は序盤の山場といえる。

ネタバレになるため詳細な内容を書くのは差し控えるが、このエピソードの結末は物語のはじまりから溜まってきたフラストレーションをスッキリさせる素晴らしいラストだ。気になった人はぜひ自分の目で結末を確かめてほしい。
さて、初戦以降も自警団はカオスと化した島で戦い続けていくことになる。

ここで彼らに降りかかるのが、資金繰り・物資の調達・人員の確保・訓練・・・そう、ものすごく地味だがどうすることもできないシビアな現実の数々だ。このリアルさもまた本作の面白さを支える要素のひとつ。劣勢に追い込まれた側の反撃はロマンだが、現実問題としてシビアな問題が降りかかるのは当たり前。次々と団員たちに降りかかる問題がシビアであればあるほど、彼らが戦況を打開する一瞬のカタルシスが映えるというわけだ。「GROUNDLESS」はシビアな状況と過酷な戦場の合わせ技の中で一瞬のカタルシスが映える作品なのだ。

最後に

ご覧いただいたように「GROUNDLESS」は劣勢の部隊が戦場で繰り広げる奮闘を、彼らに降りかかるシビアな状況から逃げずに描いた作品だ。

アッパーテンポでスカッとする作品ではないが、描かれる状況がシビアだからこそ読み応えのある作品となっている。一味違う大人向けのテイストのマンガが気になる方は、この機会に一度読んでみてはいかがだろうか。

著:影待蛍太
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(C) GROUNDLESS 影待蛍太 アクションコミックス/双葉社

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