これは私が中学生の頃母から聞いて、今思い出してもゾッとする話です。
母の実家は関東近辺のS県●市という場所にあります。田舎というわけではありませんがパッとしないところです。
母がちょうど私と同じ中学3年生の頃、当時同じ塾に通っていた女の子3人と帰る途中にコンビニに寄りました。
コンビニの前のベンチでおしゃべりに花を咲かせているとすっかり遅くなってしまい、時計を見ると23時をまわっていたのですが、当時の中学生は携帯電話を持っていないので親に迎えに来てもらう事も出来ません。
塾から母たちが住んでいる町はそんなに遠くないのですが、家も殆ど建っていない寂しい場所を通ります。そこは以前から変質者が出没すると噂になっていました。
しばらく歩くと後ろから自転車が走ってきたて、乗っていたのは小太りでメガネをかけた男。
母達の横で止まると話しかけてきます。
「お前達、こんな時間に何してるの?俺は補導員の者だけど」
母達は塾の帰りだが遅くなってしまい、帰る途中だと説明したそうですが男は、
「タバコでも吸ってたんだろう。事情を聞くから代表者来い。お前!」
とA子を指挿しました。
母曰く、A子は正義感が強くリーダーのような存在だったそうです。
母は怖くて泣きそうだったそうですが、A子は「私が説明するから」と言い、男について行ったのです。
母ともう1人はそのまま家に帰ったのですが、それが母が見たA子の最後の姿でした。
数日して事件となり、母と友達は警察に事情を聞かれるのですが、結局何も解らずに捜査は進みませんでしたが、それから数年後事態が急展開します。
A子が連れて行かれた場所から少し離れた竹林より白骨化された遺体が発見され、DNA鑑定された結果、A子の物だと判明したのでした。
しかしおかしな点がありました。遺体は成人で比較的新しいとのだったそうです。
「A子ちゃん生きてたのよ。どこかで。」母が言いました。
A子はどこでどんな恐怖を味わっていたのでしょう?
そして今でも犯人は捕まっていないのです。
※画像はイメージです。
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