ロンドンの幽霊と言えば、ロンドン塔の幽霊が有名ですよね。他にもハンプトン・コート宮殿にも幽霊が出るという話があります。それぞれを紹介しますね。
ロンドン塔の幽霊の幽霊
ロンドン塔は征服王ウィリアムの要塞として建てられ、イギリス王宮としても、国事犯の牢獄としても使われたので、歴史上の人物がたくさん殺されたり行方不明になっているなどしているので、いまだに幽霊としてあらわれるわけです。
それに古くから、ロンドン塔からカラスがいなくなるとイギリスが滅びるという言い伝えがあるため、ここのカラスは細心の注意が払われて飼われているそうです。
またカラスをいじめたり殺したりする人は必ず災難に遭うということもあるそう。
さて、ロンドン塔で有名な幽霊は、ばら戦争のさなかに殺された幼いエドワード5世と弟のヨーク公、エドワード6世の死後に10日間だけ王位に就かされた後処刑されたレディ・ジェイン・グレイ、エリザベス1世の寵臣だったウォーター・ローリイ卿などで、ヘンリー8世の2度目の王妃で1000日で処刑されたアン・ブーリンの場合、一年のある決まった晩にはチャペルの窓に明かりがさして、中をのぞくとアンを先頭にした着飾った行列が進み儀式を行っていたそう。
ハンプトン・コート宮殿の幽霊
アン・ブーリンはハンプトン・コート宮殿にも出るということで、このときは従妹でもあるヘンリー8世の3番目の王妃ジェーン・シーモアと連れ立って歩いているとか。
首のない王妃と首のある王妃というのが地味にこわいですが、このハンプトン・コート宮殿にはヘンリー8世の5番目の王妃で姦通罪で処刑されたキャッサリン・ハワードが、連行されるときに廊下を逃げまどった叫び声、死に物狂いでヘンリー8世がミサを受けている礼拝堂の扉をたたいた音も聞こえるということです。
またヘンリー8世の跡継ぎのエドワード6世の乳母をつとめた女性が、古い教会にあったお墓を移されたあと、あらわれるようになったそうで、遭遇した人の話として、家が欲しいとつぶやいていたということです。
ほかにも
ここで幽霊を見た人が、お巡りさんに、今幽霊を見たんですと言うと、お巡りさんはのんびりとどんな様子でしたかと聞き、「ああその人ならよく見かけます、エドワード6世の乳母だそうですよ」と当たり前みたいに答えたという話まであります。
こういうお巡りさんの反応も素敵だし、イギリスの幽霊話はやっぱり歴史ファンにはたまらないですね。
参考:倫敦幽霊紳士録
※画像はイメージです。
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