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八尺様を考察してみた

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八尺様とは、2ちゃんねるやツイッターの投稿で有名になった都市伝説の一つです。
それは、身長が八尺、つまり2メーター以上ある、とても大きな女性の姿をした存在と言われています。
特徴的な声を発し、魅入られてしまったら殺されるとされています。

目次

八尺様とは

八尺様はツイッターなどインターネットの世界で時折ブームになるようです。
最初に八尺様が登場したのは、2008年の2ちゃんねるでした。それは、オカルト板の「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない? 196」というスレッドで語られています。
そこでは、2メートル以上の背丈を持つ女性の姿をしていて、「ぽぽぽ」という奇妙な声を発する怪物が八尺様とされています。

しかし、八尺様は、時間を経てまたブームになり、その都度、様子が変わっているようです。
巨大な女性の姿をしているというのは共通しているのですが、白いワンピースと帽子といった姿だったり、男性、それも少年に憑りつくとされる場合もあります。 

八尺様は、憑りつかれた人間にしか見えないようです。
「ぽぽぽ」といった、特徴的な声を発します。その声は、男性のような声だそうです。
イラストなどで描かれる八尺様は、少年とペアでいることが多いです。八尺様は少年の守護神のような印象もあります。

八尺様のおおもとの話である、2008年の2ちゃんねるの投稿によれば、八尺様が憑りつくのは若年の人間ではあるが男女の関係はないといいます。

八尺様のあらすじ

2ちゃんねるに投稿された八尺様の怪談をようやくすると、このようになります。

高校生だった投稿者は祖父母の家に遊びに行きます。そこで「ぽぽぽ」という奇妙な声を聞き、2メーター以上ある女性を目撃してしまうのです。それを祖父母に話すと、顔色を変えられます。

報告者が見たものは八尺様という土地由来の存在であり、この地区の東西南北に設置された地蔵で封印されてはいるが、区域内ならば人を憑り殺すこともできるということでした。
つまり投稿者は八尺様に魅入られてしまったのです。このままでは数日以内に殺されてしまうと言われます。
 
八尺様から身を守るために、祖父の知り合いのKという老婆に指示を仰ぎます。祖父母宅の二階に朝まで閉じこもるよう言われた投稿者は、窓を新聞で目張りされ、お札を貼られ、盛り塩までされた部屋に籠るのです。
翌朝の午前7時になるまで絶対に出るなと言い含められ、恐ろしい夜を過ごすことになります。

その夜、午前1時のことです。
窓を叩く音が聞こえ、祖父の声が聞こえました。怖かったら無理せず出てくるように呼び掛ける優しい声でした。
思わず部屋から出ようとする投稿者ですが、思いとどまります。ここで、「ぽぽぽ」と、八尺様の声が聞こえ、ガラスがばんばん叩かれました。
なんとか朝まで耐えた投稿者は、7時になると、部屋を出ます。
 
そして投稿者は、身内の人々に護られて車に乗ります。そこで、お札を握りしめて目を閉じているよう言われました。
八尺様の姿は魅入られた者にしか見えないので、目を開けていたら見てしまうかもしれないから、ということでした。
「ぽぽぽ」という声や、窓ガラスを叩く音は続きました。一瞬、投稿者は目を開いてしまい、窓から覗きこむ八尺様を見てしまいます。あわてて目を閉じ、お札を握りしめます。

やがて八尺様の声や、窓を叩く音は止みます。
うまく八尺様の力が及ぶ区域を抜けることができたのでしょう。

考察

なんとも不気味な八尺様の怪談ですが、どこか伝奇物語のような印象も受けます。
特定の区域に存在する怪異で、四方を地蔵により封じられている、という設定が、昔めいて感じます。

インターネット上で、時折思い出したようにブームとなる八尺様ですが、大本は一体何なのでしょうか。
 
八尺様の話の中で、昔話によくある下りがあります。
それは、八尺様から逃れるための部屋に籠る投稿者に、八尺様が、部屋の外から祖父の声真似で語り掛けるシーンです。
まるでそれは、母ヤギの留守の間に子ヤギを狙うオオカミが、なんとか子ヤギたちに開錠させようとする場面を彷彿とさせます。

なにかこのシーンは気になります。
日本古来の言い伝えなどで、親しい者に化けて罠にかける話はないかと探してみましたら、「平家物語」の中で語られる伝説が見つかりました。

この伝説の中で、渡辺綱という人が平安京の一条戻橋で美女と出会います。家まで送って欲しいと言う美女を馬に乗せると、女は鬼の正体を現しました。綱は鬼の腕を切り落とし、難を逃れます。
切り落とした腕を持ち帰った綱は、それを安部晴明に見せました。安部晴明により、7日の間、物忌みするよう言われた綱は、その通りにします。

物忌み6日目のことです。綱の乳母が遠路はるばるやってきて顔を見たいと言ってきます。物忌み中だからと断ろうとしますが、断り切れず中に招き入れてしまいます。
乳母はそこで、鬼の腕を見たいと言い出します。
綱は乳母の言うとおりに切り落とした鬼の腕を持って来て見せてやりました。すると、乳母は正体を現し、鬼になって腕を奪って逃げました。

鬼が親しい者の姿に化けて綱にすり寄るところは、八尺様を思わせます。
この鬼の腕の話はかなり有名ですし、案外、八尺様のルーツは、日本に昔から伝わる鬼の伝説からきているのかもしれません。

最後に

八尺様の話からは、なにか古めかしく奥深いものを感じました。
呪術的な方法で封じられた畏怖すべき存在。
封じられた地域の中でのみ威力を発揮する八尺様。その地域から逃れることさえできれば、八尺様から危害を加えられることはない。

四方を地蔵で封じられた存在があるとして、その存在はかつて一体、どんな恐ろしい禍を及ぼしていたのでしょう。なにかあったからこそ、封じられたのです。そうなれば、いつ、どんな人がその存在を封じたのか、いろいろと気になってきます。

八尺様についての投稿を詳しく読んでみると、八尺様は十数年に一度、人を憑り殺すとされています。
投稿者が八尺様に魅入られたのは、以前あった災難から数えて十五年目だったそうです。何年かごとに現れ、危害を与える未知なる存在、八尺様。
そのサイクルは何か、自然災害など、人間の力ではどうすることもできないような、偉大なる力への恐れを思わせます。

さて、この八尺様が最初に2ちゃんねるに投稿されたのは、2008年です。
今から何年前のことだろう、などと考えると、そろそろまた現れる頃ではないだろうか、と、ゾクッとするのです。

※画像はイメージです。

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