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決戦の死命を制するハートランド戦略

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ハートランドとは聞きなれない言葉ですが、最も重要な攻撃対象と考えるとわかりやすいです。
直訳すると、ハートランドは心臓部です。
これは、再受容地点であると同時に最重要人物であったりもします。

攻撃側でも防御側でも、ハートランド戦略を使うことはできますが、通常、攻撃側は有利な体制で攻撃を仕掛けます。
従ってハートランド戦略を用いて効果が高いのは不利な立場に置かれた防御側です。

桶狭間の戦いや厳島の戦い、関東で行われた河越の夜戦などではハートランドは場所ではなく人でした。
桶狭間の今川義元、厳島の陶晴賢、河越の上杉憲政・上杉朝定・足利晴氏です。
どんなに相手より多い大軍であっても、要の人物を討ち取ってしまっては戦争継続が困難となります。
大坂夏の陣で真田幸村が狙ったのも徳川家康の首でした。

攻撃側だとどうでしょう。
織田信長が美濃から上洛するとき、ルート上に立ちはだかる六角氏の城の全ては攻めていません。
居城の観音寺城など最重要拠点の身を手早く落とし六角氏の交戦能力を削ぎました。
太平洋戦争時ではアメリカ軍は飛び石戦法を使い、すべての拠点を落とさずサイパン・硫黄島・沖縄などを攻略していきました。

これだけ有効な戦略ではあるのですが、ハートランド戦略は成功のために絶対に必要な条件があります。
それは、事前にどれだけ敵の情報を探り敵のハートランドがどこかを見極めることです。
第二次世界大戦の独ソ戦において、ハートランドを決めるのはとても難しいことだったでしょう。

ヒトラーはモスクワよりもスターリングラードなど南ロシアの天然資源を重要と考えました。
一方のスターリンはモスクワから一歩も動きませんでした。

ドイツ軍はモスクワを攻略することができず冬将軍に敗れて劣勢となりました。
このとき、ヒトラーが一気にモスクワを攻略してスターリンを倒していれば戦況は異なっていたかもしれません。
もっとも、ロシアや中国といった広大な国土を持つ国のハートランドは複数あるのが普通なので攻略はとても困難だったでしょう。

※画像はイメージです。

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