始皇帝陵といえば、数千体にも及ぶ兵馬俑が有名です。
しかしそれが本物の人間だったかもしれないという話があって、私は本当だと信じたい。
兵馬俑というのは、その名のごとく兵士や軍馬をかたどった粘土細工の像です。
死んで死後の世界でも、今と同じような生活、つまりは王の軍隊として働かすために一緒に埋葬したのです。
兵馬俑展でみた「兵馬俑」
私は以前、東京国立博物館の日中友好50周年記念行事「兵馬俑展」を観に行ってきました。
本物の兵馬俑はレプリカを見たことがありますが、本物が見れる機会はそうそうありません。
歴史好きの私はウキウキしながらご対面!
兵士の像の一体一体が違う顔どころか、体格まで違っているのです。人ならともかく、馬の兵馬俑であっても、脚の筋肉やおしりからの尻尾まで、それぞれに違っているのです。
兵馬俑を見ているうちに、このようなリアルなものが作れる技術に驚くのはともかく、お墓に入れるだけにつくられたにしては、手が込みすぎている・・・ふと奇妙な感覚にとらわれながらも、大変満足して帰路についたのでした。
仕事仲間の中国人の話では
それからというものの、兵馬俑の兵士や軍馬が頭から離れません。
しばらくして、私は仕事仲間の中国人に会う機会があり、兵馬俑展の話をすると中国の歴史好きと知って喜んでくれました。
話をするなか、あまりのリアルさに本当は生きている人間や馬なんじゃないかと冗談を言ったとたん、彼女ははっとした顔をして、中国では、そういう噂が信じられているそうだと言ったのです。
ありえると思う
秦の始皇帝は、歴史上始めて中国全土を統一した人物です。
彼は絶大な権力を持ち、自分の死後の世界のために兵馬俑を作り一緒に埋葬するように指示しました。
本物そっくりに作るため、実際の人間を殺して型をとったり、特殊な方法で石化したようなミイラを作り上げたとも言われているそうなのです。
そもそも中国人は噂が好きなので、どれだけ本当なのかは解りませんが、始皇帝はかなり激しい気性の人だったらしく、焚書坑儒(自分に批判的な書物は焼いて、自分に批判的な儒学者は生き埋めにする)という残虐な行為をしたことでも知られていて、兵馬俑のいくつかはそうなのかもしれないと思うのです。
※画像はイメージです。
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