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とても縁起がいい!雛祭りの食べ物の由来と意味

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3月3日に行われる桃の節句、もとい雛祭りは「上巳(じょうし)の節句」とも呼ばれています。
「上巳」とは古代中国における忌日で、邪気を祓うために自分の身代わりとなる人形(ひとがた)を水辺に流す風習がありました。

現在のように女の子の健康を願う行事になったのは江戸時代からですが、この風習が日本の貴族の子供たちの遊びだった「ひいな遊び」と人形繋がりで結びついて飾る文化へと変化していったのです。
ところで雛祭りは別名「桃の節句」といわれていますが、「桃が咲く季節に行われるから」という理由だけで名付けられたわけではありません。

中国では桃は邪気払いの花と信じられており、「桃は五行の精なり」と言われるほどです。
そのため昔は桃の花弁を浮かべた甘みが強い白酒「桃花酒」を飲むのが習わしでした。
今でいう草餅や菱餅ですね。
というわけで今回は「雛祭りの食べ物、その由来」について迫っていきましょう。

目次

雛祭りの食べ物 その1~菱餅

上から赤・白・緑の菱形のお餅を重ねた、雛祭りの名物である菱餅。
実はこの独特のフォルムと色にはちゃんとした意味があるんですよ。

例えば菱餅の菱形は「菱(ヒシ)の実」という水草がモデルで、今でも秋になればおつまみや揚げ物になっています。
ビタミンやミネラルなど栄養素が豊富で、がん細胞の抑制率も約30%もある菱の実が菱餅のモデルになったのか。それは、繁殖力の高さ、インド仏典の説話が由来です。

ヒシは寒さに弱いので暖かい地域でしか生息できない水草ですが、逆に言えば暑ければ暑いほど増殖する特性を持っています。
過去に北海道や兵庫県で異常増殖したヒシを除去しなければならない事態が発生しました。
高い繁殖力、またタフな植物が「縁起がいい」とされてるのは日本の家紋を見れば明らかですね。

一方インドの仏典の説話というのは竜に襲われた娘を救うという話で、その話では娘を救うために菱の実を使いました。
そして色についてですが、赤は桃の花、白は白酒、緑はよもぎをあらわしており、転じて、赤は魔除け、白は清純と長寿、緑は厄除けと健康という願いが込められています。
また菱餅全体が「積雪した地面から新芽が出る」という春の情景を描いてるといわれていますね。

雛祭りの食べ物 その2~雛あられ

雛祭りの伝統的なお菓子・雛あられには2種類のタイプがあります。
1つは砂糖で甘くからめたタイプ、もう1つはおかきのような醤油味なタイプです。

関東では甘いタイプ、関西は塩味が効いたタイプが雛あられとして定着しており、関東と関西で雛あられの味や形に違いがあるのはそれぞれが雛あられのモデルにした縁起物が違うからとなっています。
関東ではお正月の食べ物だったポン菓子を、関西では涅槃会(ねはんえ)にお供えされていたおかきが雛あられのモデルだったのではないか?という説があるんですよね。
しかし雛あられの始まりは「ひなの国見せ」という習わしからとなります。

「ひなの国見せ」とはひな人形とともに野原に出かけて春の景色を見に行くというもので、その時に携帯用の食べ物として砕いたお餅を持っていったそうですが、その砕いたお餅こそが雛あられの原型です。
雛あられもまた赤・白・緑、そして黄色の4色で彩られています。

これは四季を表しており、転じて「1年中子どもが幸せであるように」という願いが込められているとか。
実は雛あられにはもう1つの面、占いに用いられた面もあります。
炒った時によくはぜれば吉、あまりはぜなければ凶といったように1年間の吉兆を占ったとも言われているのです。

雛祭りの食べ物 その3~はまぐりのお吸い物

元々旧暦の3月3日には海岸で磯遊びをし、採った貝類を神様に捧げるという風習がありました。
当然捧げた貝類はあとで美味しく食べましたが、その風習から「雛祭りにはまぐりのお吸い物を食べる」という伝統になったという説があります。
他にもピッタリと貝合わせができるはまぐりは夫婦円満や良縁のシンボルであり、汚れた海域には住まないイコール純潔というイメージから「招来、良い相手と恵まれますように」という願いが込められて食べられるようになった説もありますね。

雛祭りの食べ物と伝統行事

雛祭りの食べ物といっても菱餅・雛あられ・はまぐりのお吸い物しかご紹介できませんでしたが、どれも縁起物ばかりでした。
是非ともお子さんには食べてほしいところですが、好き嫌いが激しい子供もいるかと思います。

しかし幸いなことに現在では代用品は珍しく、また寛容になりました。
たとえばポン菓子な雛あられが苦手な人のために、雛あられのような色合いをしたマシュマロなども市販されています。

また手軽に調理できるレシピも充実しているので自力でつくってしまう選択肢もアリです。
要するにその伝統行事に口にできる食べ物にもちゃんと由来があるわけですね。

出典:
新谷尚紀「和ごよみと四季の暮らし」
ひな祭りの食べ物とは?桃の節句の行事食、お祝い料理やお菓子の由来 [暮らしの歳時記] All About

愛猫が抜け毛の季節を迎えたのですが、なかなかブラッシングを許してくれません。

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